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松濤の名所「鍋島松濤公園」の魅力と楽しみ方

渋谷で1番大きい公園「鍋島松濤公園」は、高級住宅街に囲まれた場所にある、古い歴史を持つ公園です。休憩に立ち寄ったり、散歩に来たり、家族でピクニックをしたりと、鍋島松濤公園を利用する人たちの目的はそれぞれですが、敷地内にある池や遊具は、子どもだけでなく大人も楽しめるでしょう。

都会にあるとは思えない自然に囲まれた鍋島松濤公園は、都会のど真ん中にあるオアシスと呼べる場所でもあります。今回は渋谷のオアシス、鍋島松濤公園の魅力についてご紹介いたします。

鍋島松濤公園(なべしましょうとうこうえん)の基本情報

紀州徳川家の屋敷、茶園と、数々の歴史の跡地にできた鍋島松濤公園は、渋谷という都会にありながらも、公園内は静かで、思わず都会にいることを忘れてしまう落ち着きのある公園です。公園内は自然にあふれ、散歩やピクニックにもおすすめのスポットといえます。

鍋島松濤公園の特徴は、公園内に池があり、この池は湧水で作られています。池に設置されている水車は、なんとも風情を感じるものとなっており、日本の古き良き時代を残しているといえるでしょう。

また、桜やかえでなどは、四季を彩ります。お花見や紅葉狩りにもおすすめです。もちろん遊具もあるので、子どもたちも楽しめる公園となっています。

9月には、地元住民による神輿のお祭りも開かれています。鍋島松濤公園では、縁日なども開かれ毎年大盛況です。それだけではなく、不定期にイベントも開かれているので、観光がてら足を運んでみてはどうでしょう。

基本情報

  • 開園時間:常時開放
  • 料金:無料
鍋島松濤公園
所在地:〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-10-7
管理区:渋谷区役所
住所:〒150-8010 東京都渋谷区宇田川町1-1
電話番号:03-3463-1211
開庁時間:8;30~17:00

鍋島松濤公園の歴史

もともとは、紀州徳川家の屋敷があったこの土地は、明治に入り旧佐賀藩主の鍋島家に払い下げられた土地で、明治9年に茶園が開かれ、銘茶「松濤」を売り出していました。

明治23年に茶園は廃止され、その後分譲地となり、高級住宅地となりました。その後、太平洋戦争後の華族制度廃止により、公園に整備され、昭和25年10月1日に現在の鍋島松濤公園に生まれ変わり、多くの人に親しまれる公園となりました。

近年では、2015年に鍋島松濤公園の池のかいぼり作業を行いました。これは、池の清掃の他に、水質改善や外来種の駆除を目的とした作業です。

このかいぼり作業により、池の水はきれいになったことはもちろん、外来種の駆除作業も行うことができました。そのおかげで、在来種の保護もでき、池自体が再生できたといえます。

鍋島松濤公園とお茶

鍋島松濤公園になる前は、「松濤園」という茶園であり、ここで作られたお茶は明治時代、多くの東京市民に愛されました。

新幹線開通により、静岡茶に流用により、廃園となってしまいましたが、2020年を目途に、茶園の再現を計画しています。昔ながらの情景が再現された鍋島松濤公園、今よりもさらに素敵な公園となるでしょう。

鍋島松濤公園の面積、アクセス、駐車場

鍋島松濤公園の面積は、5,012平方メートルあると管理区のページに記載があります。これは、テニスコート約26面分に相当するものです。このことから、広大な敷地の公園であるといえるでしょう。

アクセス方法

交通機関でのアクセス

  • 京王井の頭線「神泉駅」から徒歩8分
  • JR・私鉄・地下鉄「渋谷駅」から徒歩12分
  • 東急バス(渋55)「東大前」から徒歩6分

車でのアクセス

  • 東名高速道路から304-池尻を国道246号/玉川通り/山手通り/目黒方面に約2,5km

駐車場情報

パークシティ24h 松濤

  • 平日(8:00~19:00):200円/20分 最大料金:2.200円
  • 土日祝(8:00~19:00):200円/60分 最大料金:1.700円
  • 夜間料金:全日(19:00~8:00):100円/60分 最大料金:500円

MAXパーキング松濤2丁目

  • 全日昼間(8:00~20:00):300円/30分 最大料金:1,900円
  • 全日夜間(20:00~8:00):100円/60分 最大料金:300円

鍋島松濤公園の施設と楽しみ方

鍋島松濤公園に来たのなら、子どもだけでなく大人も楽しみましょう。子ども向きの遊具だけでなく、池の周りも楽しめることがありますよ。

まず、鍋島松濤公園に植えられている豊かな緑や美しい池を、写生や撮影に訪れる人もいるようです。自分だけのフォトジェニックスポットを見つけてみてはいかがでしょう。

池にはカメや鯉の他にも、メダカなどの小魚も生息しています。メダカは今、絶滅危惧種にも指定されているため、レアな生物です。

見つけるにはなかなか難しいかもしれませんが、鍋島松濤公園に訪れた際には、ぜひ探してみるのも楽しみの1つではないのでしょうか。豊かな緑に包まれながら、鍋島松濤公園をぜひ堪能してください。

春には桜、秋には紅葉を鑑賞できる

鍋島松濤公園には、ソメイヨシノ、しだれ桜が植えてあり、春には桜を楽しむことができます。知る人ぞ知る花見スポットなので、穴場かも?

秋にはけやき、かえでの紅葉を楽しむことができます。池の遊歩道沿いに植えられており、鏡のように池に映る紅葉は美しいです。池沿いを歩きながら、ゆっくりと紅葉狩りを楽しんでみてはいかがでしょう。

他にも、アジサイなども植えられているため、四季の移り変わりを楽しむことができますよ。

緑豊かな道を散歩できる

季節ごとで色を変える植物を鑑賞しながら、ゆっくりと公園内を探索してみてはいかがでしょう。渋谷にありながら、騒音とは無縁の鍋島松濤公園は、思わず都会にいることを忘れてしまうほど落ち着いた雰囲気です。

都会の喧騒に疲れたときや、緑に癒されたいときに、ふっと立ち寄り、ゆっくりとベンチでくつろいでみてはどうでしょう。鍋島松濤公園の緑の豊かさは、疲れた体だけでなく、心も癒してくれる公園といえます。

自然湧水の池と歴史を感じる水車

渋谷区内で3か所ある湧水がでるうちの1つがここ、鍋島松濤公園の池です。池の水は透き通っており、水面に反射する木々が美しく映えます。この池にある水車は、日本の風情を感じることができるでしょう。

池の周りは遊歩道となっており、のんびりと探索できるようになっています。水車の周りも見える造りになっているので、昔ながらの建造物を間近でご覧になれるでしょう。

東京ではめったに見ることのできない水車を、鍋島松濤公園でぜひご覧になってみてください。

池で見られるカメ、鯉、カルガモなどの動物

鍋島松濤公園の池には、さまざまな生物が生息しています。池をのんびり泳いでいるカルガモは愛らしく癒されることでしょう。また、遊歩道からは、カメや鯉が泳いでいるのも見ることができます。これらの生物だけでなく、モツゴやメダカなど、在来種の小魚も生息しており、鍋島松濤公園の池では、在来種の再生にも力を入れています。

また、池に浮いている水草は、水車の周りを中心に植栽されています。この水草は、池の水の浄化作用だけでなく、小魚の産卵場所にもなり、自然繁殖を促す役割も果たす、鍋島松濤公園の池にとって大事な存在です。

子どもが楽しめる滑り台、鉄棒、砂場、ブランコ

広々とした公園には、大きな木を中心に滑り台やブランコなどの遊具が設置されています。近所の子供たちや、近隣施設であるインターナショナルスクールの生徒の憩いの場ともいえるでしょう。

休日にピクニックがてら、家族で訪れてみるのもおすすめです。また、渋谷観光に飽きてしまった子どもたちのために、休憩として訪れてみるのもいいでしょう。

鍋島松濤公園まとめ

鍋島松濤公園は、近隣の住民に愛されるだけでなく、観光に訪れた人々にも愛される公園です。水車や美しい自然に心癒されるのもよし、東京ではなかなかお目にかかれない生物を観察してみるのもよし、ピクニックがてら足を運ぶのもおすすめです。

近隣には美術館もあり、松濤の歴史に触れることができるでしょう。東京ではなかなか味わうことのできない自然の魅力を、鍋島松濤公園で楽しんでみてはいかがですか?公園の静かでゆったりとした雰囲気に、心も体も癒されること間違いなしです。