Home / 観光・レジャー / 東京 観光・レジャー / 国会議事堂衆議院・参議院の見学ツアーの魅力と楽しみ方

国会議事堂衆議院・参議院の見学ツアーの魅力と楽しみ方

東京の真ん中あたりに位置する国会議事堂。国に関わる物事はここで話し合いが行われます。テレビやニュースで見ない日はないくらいよく見る場所ですが、実はその中を見学することが出来るのをご存知ですか。

小学生のときに行ったことのある方も大人になったいま行くと新たな発見が出来るかもしれません。ちょっと大人な社会科見学として覗いてみませんか。

この記事では、国会議事堂の基本情報から衆議院・参議院の見どころ、お土産スポットまでたっぷりと魅力をご紹介します!

国会議事堂の基本情報

国会議事堂は、3つの建物が連なってできています。左右対称となっており、正面に向かって左側が衆議院、右側が参議院になっています。

中央の塔には、玄関を登っていくと広間があり、その天井部分は吹き抜けになっています。高さは32.62メートルあり、奈良県にある法隆寺の五重塔がちょうど入る大きさになっています。窓と天井にはステンドグラスがはめこまれてあり、上部分には、春夏秋冬の綺麗な壁画が描かれています。

国会議事堂とは

国会が開かれている場所のことで、国の政策を決めるために話し合う場所です。国会を開き話し合いが偏ったりしないように二院制の、衆議院・参議院が存在しています。

具体的にどんな仕事をしているかというと

  • 新法律の作成や、法律の見直し変更
  • 国家予算を決めること
  • 内閣総理大臣を国会議員の中から指名すること
  • 政府が結ぶ条約の承認
  • 憲法改正の発議

など国に関わるさまざまな仕事をしています。

国会議事堂の歴史

現在の国会議事堂は、大正9年の1月に着工し始め、17年の歳月をかけて昭和11年11月に完成しました。でも実は、国会議事堂の構想自体は明治14年の国会が開かれたときからあったそうなのです。それから、不始末から火災が起きたり、建物の移転などを重ね、ようやく出来てきたころに関東大震災で被災しました。そうして建て直し、出来上がったのがいまの国会議事堂です。構想から建設までにも色々なことがあったのが伺えますね。

作成に使われた資材は、最高品質の国産品を使用され、その美しさから「白亜の殿堂」と賞賛されました。当時のなかでは、国会議事堂が一番高い建物だったというのですからすごいですよね。

国会議事堂へのアクセス・駐車場

国会議事堂専用の駐車場は団体様のバス専用しかないので、周辺のパーキングエリアに止めることになります。ただ、近くても15分〜程歩くので電車で来たほうが行きやすいかもしれません。車で行く方は、パーキングエリアをネットで先に予約も出来ます。事前に予約していったほうが、安心ですね。

住所:〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7
東京メトロ丸ノ内線と千代田線の国会議事堂前駅から徒歩3〜5分です。

国会議事堂衆議院の見学の方法と見どころ

国会議事堂に向かって左側にある衆議院は、平日と土日両方見学することが出来ます。特に、テレビでよく見る本会議場が見学出来て撮影も出来ます。インターネットに載せたりするのは禁止ですが、自分用の行った記念に撮影出来るのはテンション上がりますよね!

では、ツアーの内容を詳しく見ていきましょう。

国会議事堂衆議院の見学ツアーの概要、申込方法

申し込み方法ですが、個人で行く場合には予約は必要ありません。受付で申込みをするだけで、見学料も無料で入ることが出来ます。

ただし、10名以上の団体の場合は事前予約が必須なので、気をつけましょう。事前予約は、60日前から前日まで受け付けていて、「参観申込書」と「参観者名簿」に必要事項を記入してFAXを送ります。

参観申込書こちらを印刷して使用出来ます。

FAX番号は送信する日が平日か休日かでFAX番号が違いますので間違えないように送りましょう。

  • 平日:03-3581-7954(時間:8:00〜16:00)
  • 休日:03-3581-5387(時間:8:30〜16:00)

国会議事堂衆議院の見学ツアーの開催日時、見学コース

衆議院を見学できる日にち、時間は決まっているので確認しておきましょう。

  • 見学できる日にち 平日:月〜金 休日:土・日・祝
  • 時間 平日:8:00〜17:00(8:00・9:00・10:00・11:00・12:00・13:00・14:00・15:00・16:00)(受付は16:00)休日:9:30・10:30・11:30・13:00・14:00・15:00

休日は、回数と時間が決まっていることに注意しておきましょう!※本会議中や、本会議1時間前は見学不可となります。

見学コースは、国会議事堂の裏手から表へと向かうルートで見学していくようになります。

  • 衆議院本会議場
  • 御休所
  • 貴族室
  • 中央広間
  • 前庭

こちらのところを見学することが出来ます。特に衆議院本会議場はこのツアーでしか見られないのでおすすめです!ニュースで見ている会議場を実際に見ることで新たな発見もあるかもしれません。会議場内部のあちこちにこらされた意匠など全てが重厚で、歴史を感じられるものなのでこの機会にじっくり見てみるのもいいでしょう。

国会議事堂衆議院の見学ツアーの流れ

まずは、見学に来たら受付で申込用紙を記入します。そうすると、「衆議院へようこそ」というパンフレットを渡されます。このパンフレットは、小学生用・中高生用・大人用がありますのでそれぞれに対応してわかりやすく書いてあります。見学時間は、50分〜60分ほどかかりますので、待ち時間の間にお手洗いなどは、済ませておきましょう。

時間が来ると、衛視さんが手荷物検査をしてくれるので、チェックしてもらいます。なので、大きな荷物などは持たないほうが良いと思います。係の人に連れられて、ツアースタートです。お話を聞きながら、石や扉が重厚な造りで歴史を感じられるレッドカーペットの上も歩くことが出来ます。中にある古いアメリカ製のポストは現在も使われているそうで、ここから投函すると国会議事堂の消印になるそうです。自分宛てにはがきや、お手紙を書いてみても面白いですね!

衆議院本会議場では、傍聴席に座ることができ、係の人の面白い話や建物などについてのトリビアが聞けたりして結構楽しいそうです。内部の写真はここしか撮れないので、ぜひ撮っておきましょう。

館内を見終わったら外に出て、日本全国の都道府県の木が南から順に植えてあるのを見ることが出来ます。国会議事堂にこんな木々が植えてあるというのはご存知でしたか?こういう新しい発見は楽しいですよね!そして、正面に出てツアーは終了です。

国会議事堂衆議院の見学ツアーのお土産購入スポット

バス駐車場の待合所に売店「新美堂」があります。土日はやっていないので平日のみなのですが、お土産品などを買うことが出来ます。

「国会議事堂限定せんべい」や「国会限定 蒸しきんつば」などの和菓子も多いですが、「総理の顔がついた瓦せんべい」、「アベノ野菜ミックスチップス」などもあるので選ぶのがとても楽しいですよね。

国会議事堂自体のお土産もありますが、なかには衆議院土産と言わざるを得ないものもあります。それは、「衆議院爪切り」という衆議院の刻印がしっかりと赤地に金文字で印されてあるものや、お土産のネタにピッタリな「衆議院手帖」、「衆議院風呂敷」など持っていたらちょっと面白いですよね。更には、「国会議事堂のボールペン」まであります。多色ボールペンなので観光土産としてプレゼントするのも面白いかもしれませんね。

国会議事堂参議院の見学の方法と見どころ

衆議院の見どころを詳しく見てきたところで、今度は右側にある参議院のほうも見ていきましょう。参議院も無料で見学出来るのですが、衆議院と違って、平日しか見られないのでそこは注意しましょう。

参議院本会議場、参観ロビーを見れるのが参議院だけの特権ですので、その見どころなどを詳しく見ていきましょう。

国会議事堂参議院の見学ツアーの概要、申込方法

参議院ツアーのほうも衆議院と同じく、個人で行く場合には予約は不要なのでその場で申込用紙に記入し、待つことになります。ただし、10名以上の団体の予約は事前に参議院参観受付まで、問い合わせをしておきましょう。参議院参観の予約は3ヶ月前から受け付けることが出来ます。参観受付窓口へ直接申込みするか、予約申込書に必要事項を記入して、FAXで送ることも出来ます。

参観予約申込書(PDF)こちらから印刷して使用できます。

国会議事堂参議院の見学ツアーの開催日時、見学コース

参議院は上記で書いたように、平日しか見学出来ません。

  • 見学出来る日にち 平日:月〜金 休日:土日、祝日、年末年始は✕
  • 時間 9:00・10:00・11:00・12:00・13:00・14:00・15:00・16:00

こちら参議院も、本会議中と本会議1時間前は見学不可になります。

参議院の見学コースはこんな感じです。

  • 参観ロビー
  • 参議院本会議場
  • 御休所
  • 貴族室
  • 中央広間
  • 前庭

衆議院のほうになかった参観ロビーでは、議事堂で使われた国内の石とか議員バッジなどが見ることができ、椅子にも座ることができるのでぜひ、記念撮影しておきましょう。参議院本会議場も行くことができ、衆議院本会議場と似ているのですが、大きな違いは、天皇陛下がお座りになる席があることです。両院見学してちょっとした違いを見てみるのもいいでしょう。

国会議事堂参議院の見学ツアーの流れ

時間が来ると衛視さんに手荷物検査をしていただき、係の人と一緒にツアースタートします。最初の参観ロビーは上記で書きましたが、国会議員が座る椅子があります。この椅子はレプリカなのですが、名前の書かれた氏名票の部分には、押しボタン式の投票スイッチもあります。その隣には、議長の机にある小槌(ギャベル)があったり体験コーナーはかなり面白いです。

中央広間から階段を上がっていったところにあるのが御休所です。天皇陛下は、開会式の当日国会議事堂に着くとこちらにいらっしゃるそうです。御休所の中は当時の建築工芸などを入れても、最も華麗な部屋になっており、ドアノブや錠の金物は全て金メッキで作られています。

ひろびろとした吹き抜けの中央広間へ行くと、伊藤博文・大隈重信・板垣退助の銅像が建っています。天井のステンドグラスと壁画は、学生時代に来たことがあっても大人になったいま見ると、日本の近代芸術を素晴らしく感じることが出来るかもしれません。

そして、参議院ツアーも前庭の木々たちを通り抜け、終了となります。

国会議事堂参議院の見学ツアーのお土産購入スポット

参議院側にあるお土産が買える場所は、参議院の議員面会所というところがあります。こちらも、平日限定で営業しています。見学の出口と反対の位置にあるので、見学前に購入しておくとスムーズです。

安倍総理をモチーフにした「晋ちゃんのおもてなし 栗まんじゅう」や、「トリだ!飛行機だ!いや晋ちゃんマンだ!」とパッケージが賑やかなとりのおまんじゅうの和菓子だけではなく、「アメノミックス」というアベノミクスとかけてある飴玉などがあります。さらには、「晋ちゃん珈琲」「アベノミックスジュース」といった飲み物まで揃っています。

こうしてパッケージデザインになっているのは、安倍総理だけではなく、麻生太郎議員がモチーフの「タロ・カポネ」というかりんとうや、小泉進次郎議員の「正義の剣 抹茶ようかん」など本当にたくさんのお土産が売っています。

お菓子以外だと、衆議院のときにもあった多色ボールペンの参議院バージョンや、歴代総理が載ってるファイル、タオル、ペア湯呑みまであります。参議院の名刺入れや、国会議事堂風呂敷など、実用的なものも取り揃えてあります。見ているだけで、かなり面白いです。

国会議事堂まとめ

ここまで、かなり詳しく国会議事堂について書いてきましたが、想像していたよりもお固い場所ではないということが新発見でした。気軽に見学できますし、お土産の種類もかなり豊富で思わず笑ってしまうようなものがあり、楽しいですよね。

そんな気軽さを持ちながら、国会議事堂内部には、当時の建築技術や趣向を凝らしたものが多く見られます。日本の歴史と重みをしっかりと感じながら、ここで国のあらゆる物事が決められているんだなと思うと感慨深いものがあります。

東京観光に来たときに来るのも良し、親子で来て政治について勉強するのも良いですし、恋人と一緒に来て新しいデートスポットとしてみても楽しめるのではないかなと思いました。そしてぜひ、国会議事堂に来た際には、衆議院と参議院の両方を見学して違いなどを比べて楽しんでいただきたいと思います。

新たなお出かけスポットとして足を運んでみてはいかがですか?