尾崎豊記念碑が、東京の渋谷区にあるのをご存じですか?ミュージシャンであり、シンガーソングライターであった尾崎豊さんが亡くなられて30年近くになりますが、尾崎豊さんを偲ぶこの記念碑には、今でもファンが熱い思いを持って訪れる聖地となっています。
今回は、尾崎豊記念碑について、その歴史と変わらぬ人気について紹介します。
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尾崎豊記念碑の基本情報
尾崎豊記念碑について、まずは、ミュージシャンでありシンガーソングライターであった尾崎豊さんの情報をまとめます。
尾崎豊さんの情報
- 尾崎豊:1965年誕生~1992年没
- 享年:26歳
- 高校:青山学院高等部 (中退)
- デビュー:1983年、高校在学中にデビュー
- ジャンル:ロック、フォーク
- 代表曲:I LOVE YOU、15の夜、卒業、For get me not、OH MY LITTLE GIRLなど
- 公式サイト:http://www.ozaki.org/
ライブでの熱烈な歌唱力、破壊的なパフォーマンスが1980年代から1990年代の初頭にかけて若者の心をつかみました。尾崎豊さんの曲は、生きる意味や夢、社会への反抗などが歌詞にストレートな言葉で表現され、若者を中心とする人々の共感を得ていました。当時、カリスマ的なミュージシャン・シンガーソングライターでしたが、26歳という若さで突然の死を迎えます。尾崎豊さんの死は、社会に大きな衝撃を与えました。
尾崎豊さんの作品や音楽活動は、日本の音楽界に大きな影響を与え、現在でも曲をカバーするアーティストが続いています。この尾崎豊さんを偲び、ファンの聖地となっている場所の一つが「尾崎豊記念碑」です。
尾崎豊記念碑の基本情報
- 住所:東京都渋谷区渋谷2丁目15−1
- 場所詳細:渋谷クロスタワー2階テラス
尾崎豊記念碑の歴史
尾崎豊記念碑は、1995年、尾崎豊さんの三回忌法要に合わせつくられました。尾崎豊さんが、青山学院高等部に在籍していたころ、学校の帰り道、渋谷クロスタワー(旧東邦生命ビル)のこの場所からよく夕日を眺めていたということからこの場所に設置されました。
現在は、渋谷の開発が進み、ビル群が増えたため、夕日の見える景色は昔と違うかもしれません…。それでも、尾崎豊さんを偲ぶファンの方々の来訪が後を絶えない場所となっています。
尾崎豊記念碑には、尾崎豊さんの誕生日、命日などに、花やメッセージが届いています。ファンの方はもちろんですが、1980年代を代表するミュージシャンへの思いを感じたい来訪者、通りすがりにメッセージに読み入る人など、この記念碑を訪れる人は様々です。
尾崎豊記念碑のアクセス・駐車場
尾崎豊記念碑は渋谷駅が最寄りの駅となります。駅から「渋谷クロスタワー」へ行きます。
渋谷クロスタワー(旧東邦ビル)は、1975年渋谷区に建てられた100mを超える初の超高層ビルで、渋谷ヒカリエができるまで、渋谷区東口のランドマークビルの役割を果たしてきました。白と茶の縦ストライプの外観は遠くからもよく見えます。尾崎豊記念碑は、この渋谷クロスタワーの2階テラス部分に設置されています。
渋谷駅からクロスタワーテラスにある尾崎豊記念碑への行き方です。徒歩で約5分です。
尾崎豊記念碑へのアクセス
- 渋谷駅から、まずは「渋谷ヒカエリ」を目指します。
- JR線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線は連絡通路を利用して「渋谷ヒカエリ」へ。
- 東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線は、15番出口から「渋谷ヒカエリ」へ。
- 「渋谷ヒカエリ」2Fを通り抜け、青山通り方面出口へ向かいます。
- 「渋谷ヒカエリ」を出たら、「シオノギビル」前を右折し、青山通りへ出ます。
- 「金王(こんのう)坂下」という名の歩道橋を渡ります。
- 歩道橋からそのまま渋谷クロスタワー2Fテラスへ行けます。
クロスタワーと金王坂下歩道橋です。テラスは屋外ですので、訪問される場合、天候情報にも気を付けた方がよいです。
車で行く場合は、渋谷クロスタワーに駐車場があります。
渋谷クロスタワー駐車場
住所 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目15-1 |
電話番号 | 03-3499-2886 |
営業時間 | 8:00~23:00 |
料金 | 入庫後30分まで無料、30分以降1時間まで600円、以降30分毎300円 最大料金 入庫後3時間半~24時間迄2100円 |
収容台数 | 75台 |
制限 | 高さ2.1m、幅2m、長さ6m、重量4t、改造車不可 |
尾崎豊記念碑の見どころ
尾崎豊記念碑には、尾崎豊さんの面影を銅板に彫った彫刻銅板があります。右斜めを向き、両手を組んだ様子で何を考えている場面なのでしょうか…。
尾崎豊記念碑は、この彫刻銅板が真ん中にあり、彫刻銅板の左側には歌詞の刻まれた部分、右側にはファンがメッセージを書き込むことのできるスペースがあります。
3つのパーツからなる記念碑の見どころを詳しくお伝えいたします。
17歳の地図の歌詞が刻まれた銅板
尾崎豊記念碑で人物を彫り込んだ銅板の左側には、「17歳の地図」という歌の歌詞の一部が刻まれています。
尾崎豊記念碑の「17歳の地図」
すみからすみはいつくばり 強く生きなきゃと思うんだ
ちっぽけな俺の心に 空っ風が吹いてくる
歩道橋の上 振り返り 焼けつくような夕陽が
今 心の地図の上で起こる全ての出来事を照らすよ
SEVENTEEN’S MAP
尾崎豊
(歌詞一部 作詞・作曲 尾崎豊)
この曲は、尾崎豊さんのデビュー曲です。曲の題名の一部「17歳」は高校2年生から高校3年生の時です。尾崎豊さんが青山学院高等部へ通っていた頃、そして夕日を眺めていたころを思い浮かばせるそんな題名・歌詞となっています。
青山学院高等部から駅までの途中にある尾崎豊記念碑には、この歌詞が最適だったのでしょう。尾崎豊さんの17歳の頃の心の動きを感じる歌詞ですね。尾崎豊さんは、この曲を発表した約2か月後に学校を退学し、音楽の道一筋に進むことを決めました。若い人生の過渡期に生まれた一曲です。
歌詞の左下の部分には、尾崎豊さんのサインも再現されています。「デビュー曲の歌詞」と「サイン」という、ファンにはたまらない組み合わせだと思います。
壁に書き込まれたメッセージ
尾崎豊記念碑で人物を彫り込んだ銅板の右側は、ファンや記念碑を訪れた人がメッセージを書き記すことができるスペースとなっています。尾崎豊さんへの思いがたくさん記されています。何年も経つ間に、何度も何度も上書きされながらメッセージが書かれてきた場所です。
そして、ファンの思いはこのスペースだけに収まらず、テラス部分のレンガの壁にも書き記されています。少し年代を感じる赤いレンガに白文字や黒文字で、それぞれの思いが書かれています。尾崎豊さんがどんなにファンに愛されていたかを、一つ一つ読んでいくのも興味深いです。
尾崎豊記念碑まとめ
尾崎豊さんが亡くなられて30年弱となり、年月が過ぎ去りました。渋谷駅周辺も大きく変わり、渋谷クロスタワーも以前よりも落ち着いた場所となっています。現在の渋谷クロスタワーのテラスは、賑わう繁華街から少し離れた、尾崎豊さんへの思いをゆったりと馳せるのによいスペースとなっています。
尾崎豊記念碑は、渋谷駅から徒歩5分くらいです。記念碑のある渋谷クロスタワーテラスには、植物を見ながらゆったりと座れるベンチコーナーもあります。尾崎豊さんや1980年代に思いを馳せながら、尾崎豊記念碑を訪れてみてはいかがですか。