迎賓館赤坂離宮は海外からの国賓をお迎えする場所として活用されていますが、2016年からは一般公開がされており、一般の方々でも迎賓館赤坂離宮の中を鑑賞することができるようになりました。歴史的な建物であり、また現役で国賓をお迎えする場を観光できる非常に魅力的な観光スポットです。アフタヌーンティーの提供もされておりますので、VIP気分になってランチを楽しんでみるのもおすすめです。
本記事では迎賓館赤坂離宮の概要と歴史、構造、観光の見どころについてご紹介していきます。まだ一度も行かれたことがない方は、ぜひ一度迎賓館赤坂離宮を参観してみてください。
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迎賓館赤坂離宮とは?迎賓館赤坂離宮の基本情報
迎賓館赤坂離宮は外国からの国賓をお迎えする迎賓館としての役割を果たしている施設です。インタビューや晩餐会などが開かれることの多い施設ですが、2016年からは一般公開が始まり、毎年60万人前後の人が訪れる人気の観光施設ともなっています。
迎賓館赤坂離宮の歴史
迎賓館赤坂離宮は元々は1909年に東宮御所として建設されたものであり、嘉仁親王が天皇に即位した際に離宮として扱われることになったことで、名称が「赤坂離宮」となりました。戦後に赤坂離宮が皇室管理から国に移管され、国外から国賓を受け入れる迎賓館が十分でなくなってきた状況を受け、新たに赤坂離宮が迎賓館として整備されることになりました。
田中角栄政権の1974年に現在の様式の迎賓館赤坂離宮が完成し、当時のアメリカ合衆国大統領ジェラルドフォードが来日した際には初めて迎賓館として利用されました。2016年から一般公開されており、毎年60万人前後の来館者が訪れています。
迎賓館赤坂離宮の構造
迎賓館赤坂離宮は賓館、庭園、和風別館、衛舎に分かれています。本館は地上2階、地下1階の建物で、下記のようにそれぞれの役割を持った部屋が設置されています。
- 彩鸞(さいらん)の間:協定調印式やインタビュー
- 花鳥の間:公式晩餐会
- 朝日の間:首脳会談、表敬訪問
- 羽衣の間:雨天の際の歓迎行事
迎賓館赤坂離宮の参観方法・料金
迎賓館赤坂離宮に参観するためには、当日受付をするか事前予約をすることが必要になります。混雑する日程の時には、事前予約をした方が優先して参観することができますので、予定を立てて参観に行く場合には、事前予約をしておくのが良いでしょう。事前予約は下記の内閣府のページから行うことができます。
内閣府迎賓館赤坂離宮
通常時の参観料金は下記の通りです。
ルート | 一般 | 大学生 | 中高生 | 小学生以下 |
---|---|---|---|---|
本館・庭園 | 1,500円 | 1,000円 | 500円 | 無料 |
和風別館・本館・庭園 | 2,000円 | 1,500円 | 700円 | 不可 |
和風別館・庭園 | 1,500円 | 1,000円 | 500円 | 不可 |
庭園 | 300円 | 無料 | 無料 | 無料 |
迎賓館赤坂離宮のアクセスと駐車場
迎賓館赤坂離宮JR、丸ノ内線、南北線四ツ谷駅から徒歩7分の場所にあります。専用駐車場はありませんので、車で来場される場合は付近のコインパーキングを利用することになります。電車の場合の最寄りの出口は下記の通りです。
- JR中央線・総武線四ツ谷駅:赤坂口
- 丸ノ内線四ツ谷駅:1番出口
- 南北線四ツ谷駅:2番出口
迎賓館赤坂離宮の見どころ
迎賓館赤坂離宮は海外からの国賓をおもてなしする館となりますので、各部屋や場所の用途や、実際に使われてきたシーンを理解しておくことで、観光をより深く味わうことができます。また一度迎賓館赤坂離宮に参観することで、以降にニュースなどで見聞きした際に自分ごとのように捉えることができるようになるのも魅力の一つです。
主庭
主庭は入口を出てすぐの場所にある広大な面積のお庭です。全面砂利が敷かれており、中央には大きな噴水が設置されております。主庭の周りには季節の花が植えられており、季節ごとに見目麗しい景観で楽しませてくれます。
また、エリザベス女王やゴルバチョフ大統領、フォード大統領などのかつて迎賓館赤坂離宮に訪れた偉人たちが植えた記念樹もありますので、是非探してみてください。写真撮影の人気スポットとなっておりますので、まずは記念写真をこちらで撮影しましょう。
玄関ホール、中央階段
本館の入口を開けるときらびやかな玄関ホールが出迎えてくれます。チェック模様の床はイタリアさんの大理石と国産の玄昌石でつくられており、同じ模様の建築物としてはかの有名なヴェルサイユ宮殿があります。
赤い絨毯に金箔のアーチがかけられた中央階段では、上階にあがる時には朝日の紋様が、1階に降りる時には夕日の紋様が描かれており、出迎えとお見送りを意味しています。中央階段を利用される際には要チェックのポイントとなります。
彩鸞(さいらん)の間
彩鸞(さいらん)の間は首脳会談や条約の調印式などに使用される部屋になります。鳳凰の一種である「鸞」という架空の鳥をモチーフにした部屋で、左右の鏡と暖炉の両脇に鸞の金色の浮き彫りがありますので、参観した場合にはチェックしてみてください。
絢爛豪華なシャンデリアの他にも、アンピール様式で統一された部屋には、鎧武者や日本刀とサーベルのレリーフなども見つけることができます。
花鳥の間
花鳥の間は公式の晩餐会や記者会見場として活用されることの多い部屋です。部屋の壁には四季折々の花や鳥をモチーフに描かれた30枚の七宝焼きが飾られており、天井には24枚の油彩画と12枚の金箔地に描かれた絵が飾られています。そのどれもが花や鳥を題材にして描かれた絵であることから、かつては「饗宴の間」と呼ばれていましたが、現在は「花鳥の間」と呼ばれております。
羽衣の間
羽衣の間の一番の見所は、天井に描かれた天井画です。部屋の名前の由来ともなっており、謡曲「羽衣」の一節「虚空に花ふり音楽聞え、霊香四方に薫ず」を描かれています。美しい憧憬は、どこまでも広がっていく華やかさを感じ、見る人の気分を高揚させてくれます。
部屋には館内最大級のシャンデリアが設置されており、楽器などのモチーフが描かれています。部屋の二階にはオーケストラボックスがありますが、これは羽衣の間が舞踏会の会場として建築されたことに由来しています。
まとめ
迎賓館赤坂離宮は歴史的な建造物でありながら、現役で国賓をお迎えする政治上も重要な役割を果たしている建物です。美しい建物は現在一般公開されているため、実際に行って感じることができます。条約の調印式などに使われる部屋など、実際に目でみて体で感じて、楽しい一日を過ごすことができます。休日に時間がある時には、是非一度迎賓館赤坂離宮を訪れてみてください。