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六本木の縁結びスポット「出雲大社 東京分祠」の魅力と基本情報

縁結びの神様で全国的にも有名な神様を祭るのが出雲大社。御際神は「大国主大神様」で「大黒様」としても広く知られています。日本書紀に登場する際は「大己貴神」で記載されていますが、全て同一の神様です。

出雲大社の本社は島根県島根市にありますが、分祠で全角各地に存在しています。北は北海道~南は沖縄まで分祠があり、驚いたことに現在ではハワイにまで出雲大社の分祠が存在しています。

今回は数ある分詞の中でも、東京の六本木にある「出雲大社 東京分祠」をご紹介していきます。本社は出雲だから効果が得られないのではないかと心配される方もいらっしゃるかと思いますが、本社同等のご利益を授かることが出来ますのでご安心ください。東京分祠の歴史やよりご利益を得られるためには正式な参拝方法も大事ですので作法などもご紹介していきます。

「出雲大社 東京分祠」の魅力と基本情報

「出雲大社 東京分祠」の歴史

出雲大社東京分祠の始まりは、明治11年1月11日、東京及び東日本の御神徳宣布のために、出雲大社八十代宮司であり出雲大社教の初代管長の千家尊福公が神田神社社務所内に東京出張所を設けたところから始まります。

神田神社は出雲大社と御祭神が一緒であり、宮司の学派も平田学派の平田盛胤で関係性もあった事や当時の出張所長は、本居宣長の学統を継ぐ本居豊頴で、祭神論の当時は深く様々な関連性があり東京における出雲派の拠点でもありました。

明治15年4月4日に麹町区上二番町に東京出張所が移転し、その後明治15年5月、明治政府の宗教政策により神職による布教が禁じられ、尊福公は出雲大社教の特立をはかることになります。明治16年5月4日には東京出張所に神殿を設立し、尊福公が出雲より御分霊を奉じて出雲大社東京分祠が建立されました。

明治16年5月12日に有栖川宮幟仁親王の御臨席を仰いで落成式を行い、神殿には同宮の筆になる「経国治幽」の額が掲げられました。これを機に明治天皇より大和錦二巻を御下賜せられました。これは、尊福公が建立した東京分祠出雲大社は分祠の歴史の深さを示すものになります。

明治22年千家尊弘出張所長の時に麻布区材木町(現:港区六本木七丁目)に神殿が移転されました。明治31年には、神前結婚式を執り行い、東京での神前結婚式のきっかけを築き上げました。また当時は神葬式も行っており、数多くの元勲の国葬も奉仕していました。

その後、戦災に遭ってしまい御分霊は御動座することが出来ましたが、残念ながら有栖川宮より御下賜の「経国治幽」の額が失われてしまいました。しばらくの間は、霞町一番地に仮事務所に移転しておりましたが、昭和36年12月31日に千家遂彦出張所長によって、現在地に木造の神殿を再建しました。昭和55年12月4日に近隣の都市開発に伴い、現在の鉄筋コンクリート造りの神殿に改築されています。

「出雲大社 東京分詞」の参拝時間

受付時間は9:00~17:00
定休日は無く年中無休なのでいつでも参拝可能です。
※御祈祷は10:00~15:00 1時間毎に随時行っております。

「出雲大社 東京分詞」のアクセス

住所 :〒106-0032 東京都港区六本木7丁目18-5
電話番号:03-3401-9301

電車をご利用の方

地下鉄:六本木駅
・東京メトロ日比谷線(2番出口、明治屋の前よりファミリーマートの角を右折、徒歩約1分)
・都営地下鉄大江戸線(7番出口、西公園の前を通り突き当たりを右折、徒歩約3分)

バスをご利用の方

◇最寄りバス停
・都営バス「六本木駅前」バス停
・都営バス「EXシアター六本木前」バス停
・都営バス「六本木ヒルズ」バス停 徒歩約5分
・港区コミュニティ「ちぃばす」「六本木七丁目南」バス停

車をご利用の方

・首都高速環状線飯倉ランプ出口
※出雲大社東京分祠の専用駐車場は2台分のみです。駐車場が満車の場合は、付近に有ります時間貸駐車場をご利用下さい。

「出雲大社 東京分詞」の拝礼方法

出雲大社での拝礼方法は他神社と少々違いますのでご紹介していきます。まずは基本の参拝方法も併せてご紹介していきます。

まず手水舎から神前参拝までの礼法を説明していきます。

① 手水舎で身を清める

神社の参道を進んで行きますと、どこの神社にも大抵境内の入り口付近に手水舎が有ります。神様に参拝する前には、この手水舎で穢れを落とす大事なお清めの場所です。清らかな身体で神様の前に向かう為に必ず利用しましょう。御作法は以下の通りです。

  • 手水舎に向かって軽く一礼をし、気持ちを落ち着けて姿勢を正しく保ちます
  • 右手で柄杓を持って水を汲み、左手を清めます
  • 柄杓を左手に持ち替えて、残っている水で右手を清めます
  • 柄杓を再度右手に持ち替えて、左手を器のようにし、水を手の中に注ぎます
  • 水を口に含み、すすいだ後に静かに水を吐き出します。(水盤の中には吐き出さない)
  • 左手に水をかけて清める。柄杓を立てて持ち、残った水を持ち手の柄の部分に伝せて洗い清めます
  • 柄杓を元の位置に戻して、手水舎に向かって再度軽く一礼をする

※柄杓一杯分の水のみで行うため、水を最初に汲む際はなるべく多めの水を汲むようにしましょう。何回も水を汲むのはマナー違反となるため気を付けましょう。また柄杓に口をつけるのもマナー違反です。衛生面も良くないので、必ず手で水を汲んでから口に含むようにしましょう。

②御神前での拝礼作法について

手水舎で清めた後、拝殿へ参拝をします。出雲大社は他神社と参拝作法が違い、通常は「二礼二拍手一礼」が一般的ですが、出雲大社は「二礼四拍手一礼」となります。拝殿の前に立ってからの作法は以下の通りです。

  • 気持ちを落ち着けて姿勢を正し、神殿に向かい合います
  • お賽銭を入れる前に軽く一礼をします。(昔は、お賽銭の代わりに米や魚、お酒等をお供えしていましたが、現在はお供え物がお賽銭に変わった為、お賽銭は丁寧に静かに入れましょう。)
  • 鈴を鳴らして、腰を90度に曲げ2回深いお辞儀をします
  • その後背筋を再度正し、胸の高さで4回柏手を打ちます
  • 打ち終わったら手を合掌したまま、神様へ日頃の感謝の気持ちや願い事を静かにお祈りします
  • 最後にまた90度の深いお辞儀をし参拝終了となります

何故、出雲大社は「二礼四拍手一礼」なのか様々な説があります。

まず、四拍手とは人と神の魂である「一霊四魂」を表していると云われています。「一霊四魂」とは、「和」=和魂、「荒」=荒魂、「奇」=奇魂、「幸」=幸魂の4つの魂を「人や神の人格のこと」して表しているそうです。

また、出雲大社は八拍手をするのが本来正式なようで、5月14日の例祭(大祭礼)の時には「二礼八拍手一礼」をします。八は末広がりの意味を持ち、「無限」を現します。「八雲」・「八重垣」・「八重桜」のように、数が多いことを表すときにも使用されます。

つまり「八拍手」は「無限の拍手を神に捧げる」という意味になり、出雲大社では例祭で行う正式な拍手の数とされています。そこから出雲大社では四拍手は八拍手の半分の「略式拍手」であるとも云われています。

また、東西南北を守護するとされる「四神(しじん)」に対して崇敬の意味を示すためや、通常の2拍手を篤い崇敬の意味合いで2回行うため、1年を通し四季の実りと繁栄を祈願しているため等もあるそうです。

正しい参拝作法を身につけ、神様に気に入ってもらえるように参拝しましょう。

素敵な恋を見つけよう!「出雲大社 東京分祠」の縁結びアイテム

出雲大社は縁結びのご利益が高いことで有名ですが、参拝後に更にご利益を授かれるように、御朱印やお守りなどのアイテムについてご紹介していきます。

御朱印

御朱印は、お参りした証としていただくものです。元々はお経を書き写して納め、証明としていただいていたものが「御朱印」でした。お経を納めて御朱印をいただくことから、「納経印」とも言われています。御朱印は参拝の証明でもありますが、神様、仏様の分身とも言われていますので、粗末に扱わないように大切に保管しましょう。

出雲大社の御朱印は、社務所にていただけます。初穂料は300円です。

オリジナル御朱印

御朱印をいただくには御朱印帳が必要になってきます。神社それぞれで絵柄の違うオリジナルの御朱印帳があり、神社参拝の楽しみの一つでもあります。出雲大社 東京分祠の御朱印帳は、出雲大社の社殿が描かれた赤色と青色の御朱印帳になっております。初穂料は1500円です。

「縁結びの糸」お守り

お守りは参拝後の楽しみの一つでもありますが、出雲大社 東京分祠で特に人気のお守りが「縁結びの糸守り」です。神様の御神徳にちなんで奉製された紅白の糸なっています。お守りは常に身に着けると良いとされていますから、赤や白色の目立たない衣服や小物に縫い込んでみたり、5円玉に結びお守りにしたりと用途は様々なので、ご自身が好きな方法で身に着けてみてください。初穂料は1000円です。

神様に感謝しながら良いご縁がありますようにとお祈りしながら縫製すれば、願いが叶いそうですね。またお守りは、人にお裾分けするのも良いとされていますので、幸せになって欲しい友人や知人の方にプレゼントするのも良いです。ご利益の効果は高く、身に着けてから「彼氏が出来た」、「結婚出来た」、「良縁に恵まれた」等の声も上がっていますので、是非ご利益にあやかりたいものですね。

えんむすびの絵馬

絵馬は、男性と女性の絵が描かれた絵馬になっています。絵馬を書く際に作法は特に無いみたいですが、願い事は心を込めて書き、本来は最後に住所と名前を記載した方が良いようです。ですが、現在は個人情報漏洩などもあるので、イニシャルだけでも大丈夫だそうです。絵馬は記載後、奉納場所へ結んだ方が良いですが、後日奉納するのであれば持ち帰っても良いとされています。但し、保管場所は神棚や目上に置いて保管しましょう。

◇因幡の白兎の神話◇

出雲大社の絵馬奉納場所には、可愛い稲葉の白兎の置物があります。白兎と御祭神の大国主命は関係があります。古事記にも登場する神話になりますが、大国主命の名を授かる前は大穴牟遅神(おおなむじのかみ)という呼び名でした。大穴牟遅神には、八十神という多くの兄神がいましたが、意地悪な神様だったそうです。ある日、美しいと評判の因幡の国に住む八上比売(やかみひめ)に求婚するために旅にでました。意地悪な八十神達は、荷物を全て大穴牟遅神に持たせ先に歩いて行ってしまいます。

大穴牟遅神が遅れて歩いていると、泣いている一匹の兎に出会います。その兎は、ワニに皮を剥がされ痛くて泣いていたところ、先に歩いていた八十神達に出会い怪我をした経緯を話したそうです。意地悪な八十神達は、更に痛くしてやろうと嘘の助言を出します。「海に浸かってから風にあたりなさい。そして山で寝ていれば治る」と言われ、兎は言われたとおりに行ったが、更に酷くなり余りの痛さに泣いているとのことでした。

そこで大穴牟遅神は「直ぐに川の真水で身体を清めなさい。そしてガマの穂を敷いて寝ていなさい」と助言をし、兎はその言葉を信じ、言われたとおりにすると身体は元通りになり、怪我も治りました。兎は「八上比売はあなたと結婚するでしょう」と大穴牟遅神に伝え、本当に八十神達ではなく大穴牟遅神と結婚することとなったというお話です。

そこから白兎は大国主命の遣いとし、出雲大社には兎の像が数多く点在しています。神話を知ってから出雲大社へ参拝すると更に出雲大社の魅力が増して、参拝も楽しくなりそうですよね。

出雲大社 東京分祠まとめ

出雲大社東京分祠についてご紹介してきましたが、島根は遠いから行けないという方もご自身の住んでいる近辺に出雲大社の分詞がある方は、ご利益は島根の本社と変わらないので是非参拝してみてください。神聖な空気が充満しているので、訪れるだけで心が清められ、良い事が起こりそうな気持ちにしてくれる素敵な場所です。

ご利益は良縁の他にも、家内安全、商売繁盛などもあります。良縁も男女間のご縁だけではなく、仕事や友人などの良縁も導いてくれますので、お仕事で悩まれてる方も参拝してみると良いですね。出雲大社の神様の事を知り、礼儀正しい参拝方法を行って素晴らしい良縁に恵まれるように祈っています。出雲大社 東京分祠の近辺には、美術館や六本木ヒルズもあるので、是非六本木の地へ足を運んでみてくださいね。

記事を最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。