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【目白庭園の楽しみ方】アクセスと見どころ、カルガモ&ホタル

東京都豊島区にある「目白庭園」。目白庭園は、入場無料で歴史や文化に触れられる公園です。池の周りを緑や建築物が取り囲んでおり、日本庭園らしさも感じられます。

また、春にはカルガモ、夏にはホタル、秋には紅葉も楽しめ、ほぼ年中さまざまな楽しみ方ができます。特に夏には、親子でホタルを鑑賞するイベントを開催。都会にいながらでも、お子様にホタルの姿を見せてあげられます。

今回は、そんな目白庭園の楽しみ方をたっぷりご紹介します。概要やアクセス方法などの基本情報もご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

目白庭園の基本情報

目白庭園の楽しみ方をご紹介する前に、まずは目白庭園の基本情報をご紹介します。

目白庭園とは

目白庭園は、自然の中で歴史や文化を感じられるスポットです。池の周りを歩いて楽しむ「池泉回遊式」の公園で、豊島区が運営しています。広大な池を取り囲む建築物には、室町時代から使われ続けている「北山杉」を使ったものや、古くからお城などに取り入れられていたお堀もあり、歴史や文化を体感できます。

また、目白庭園では、ホタルやカルガモの姿を見て楽しんだり、滝の鑑賞やお花見をしたりすることもできます。このように、目白庭園は都会にいながら自然や文化に触れられる「都会のオアシス」のような場所なのです。

・所在地:東京都豊島区目白3-20-18・連絡先:03-5996-4810(目白庭園管理事務所)

目白庭園へのアクセス・駐車場・最寄り駅

アクセス
●電車の場合
・JR「目白駅」から徒歩で約5分
・JR「池袋駅」から徒歩で約15分

●バスの場合
・都営バス、西武バス「目白駅前」から徒歩で約4分
・都営バス、西武バス「下落合三丁目」から徒歩で約7分

駐車場
目白庭園には、専用駐車場はありません。目白庭園から徒歩5分の場所にある「目白3丁目パーキング」を利用すると便利です。

最寄り駅
●JR「目白駅」
●JR「池袋駅」

目白庭園の開園時間・入園料

開園時間
●赤鳥庵以外
・1月〜6月、9月〜12月:9:00~17:00
・7月、8月:9:00~19:00
●赤鳥庵:9:00〜21:00

入園料
無料

目白庭園の魅力と楽しみ方

目白庭園の基本情報についてお分かりいただけたでしょうか。続いては、いよいよ目白庭園の魅力と楽しみ方に迫っていきます。

赤鳥庵

赤鳥庵(せきちょうあん)は、歴史を感じながら目白庭園の景色を一望できる場所です。大正時代に、現在の赤鳥庵がある場所で「赤い鳥」という雑誌を製作していたことから、赤鳥庵と名付けられました。

そんな赤鳥庵の見どころは材木です。赤鳥庵は「北山杉」で造られています。北山杉は、千利休によって茶の湯文化が作られた頃に、多くの茶室に取り入れられた木材です。

また、間取りも見どころです。赤鳥庵は「数寄屋建築」による建築物。この建築方式は、周りの景色をインテリアとして楽しめる間取りが特徴です。このため、赤鳥庵の内部は窓が大きく、景色を楽しみながらゆったりとした時間を過ごせます。

長屋門

目白庭園の長屋門には、屋根や壁など、全てに魅力が詰まっています。それぞれのパーツから歴史を感じられるので、ぜひ足を運んでみてください。見どころは以下の2つです。

屋根
長屋門の屋根は、切り妻形式で作られています。切り妻形式は、ひらがなの「へ」のような形が特徴。奈良時代以前には、一番品格がある屋根の建築形式とされていました。1000年以上から取り入れられている屋根の造りは、日本の歴史を感じさせます。

お堀
長屋門のお堀は、築地堀(ついじへい)形式のものです。土台に泥を詰めて作るお堀で、古くから多くのお城や役所に取り入れられていました。

六角浮き見堂

「六角浮き見堂」は、六角に突出したスペースに屋根がついていることが特徴の休憩所です。そんな六角浮き見堂の楽しみ方は、その屋根の上にある「屋頂(おくちょう)飾り」を見て時代や文化を感じることです。

そこでまず注目したいのが、屋頂飾りのデザインです。六角浮き見堂の屋頂飾りは、赤鳥庵と同じ「赤い鳥」をイメージして作られました。「赤い鳥」は大正時代に創刊された雑誌。そのことを念頭に屋頂飾りを眺めれば、時代を感じられるのではないでしょうか。

また、土を固めたような屋頂飾りの質感にも注目です。六角浮き見堂の屋頂飾りは、益子焼(ましこやき)で作られています。益子焼は、江戸時代末期から栃木県の益子町周辺で取り入れられている伝統的な焼き物。1979年には、現在の経済産業省から伝統工芸品として認められています。

滝見台

「滝見台」は、赤鳥庵とは違った目白庭園の景色を楽しめるスポットです。目白庭園内でも西側の小高い場所にあるため、赤鳥庵とは違う角度から目白庭園の景色を見られます。その景色の良さから、お茶会の場所としても利用されているほどです。

特に秋には、目白庭園の日本庭園と紅葉による景色も楽しめます。池の周りを囲む紅葉はもちろん、池に映る「写し紅葉」も見どころです。

また、赤鳥庵から滝見台へ向かう道中には、池や緑に囲まれた飛び石があります。このため、滝見台だけでなく、その道中でも日本庭園らしさを感じられておすすめです。

目白庭園の滝は、石組みや緑の間から流れる水流が魅力です。目白庭園のパンフレットによると、目白庭園の滝の石組みは860トン。4メートルの高さから、1分間に3トンの水が流れます。滝の流れるスピードや音から、自然を感じてみてはいかがでしょうか。

タイミングが良いと、滝にかかる虹も見られます。目白庭園に行かされた際にはぜひ足を運んでみてください。

目白庭園にある池は、目白庭園の中でも大きなスペースを占める場所です。およそ500平方メートルあり、その広さは150坪分です。深さは1.2mあり、鯉やカルガモ、ホタルの姿も楽しめます。

毎年、秋には池の周辺をライトアップするイベント「秋の庭園ライトアップ」を開催。池を囲む紅葉や植物が色とりどりのライトに照らされているので、日中とは違った目白庭園の景色を堪能できます。毎年デザインが変わるので、以前行かれたことがある方でも新鮮な気持ちで景色を楽しめます。

ホタル鑑賞

目白庭園は、ホタル鑑賞もできるスポットです。園内には主にヘイケボタルの姿を楽しめる「蛍ビオトープ」があり、毎年多くのホタルの姿を見られます。この蛍ビオトープは、豊島区公園緑地課による「ホタルの里事業」の一環で設置されました。

関連イベントもあり、毎年6月末には、親子でホタル鑑賞などを楽しめる「ほたるの夕べ」を開催しています。2018年はバイオリンの演奏を楽しんだ後にホタル鑑賞を楽しみ、お土産として絵本をプレゼントしてもらえる内容で、定員に達するほどの人気ぶりでした。

カルガモ鑑賞

毎年4月下旬から7月下旬頃まで、目白庭園ではカルガモ鑑賞を楽しめます。

見どころは、4月下旬から5月上旬です。この時期には、目白庭園内の池でカルガモの親子が列に連なって泳ぐ姿が楽しめます。また、カルガモの親子は、池の縁で休んだり、お散歩をしていることもありますので、カルガモの親子を近くで見られることもあります。

カルガモのひなは、小さく、もふもふとした羽毛が特徴。目白庭園での景色だけでなく、カルガモたちからも癒しを感じてみてはいかがでしょうか。

お花見

目白庭園では、しだれ桜のお花見もできます。見頃は3月末で、しだれ桜が池に垂れる様子と六角浮き見堂による景色が楽しめます。

2019年には関連イベントとして、「しだれ桜ライトアップ」を開催しました。このイベントは、園内の一部が開放され、ライトアップされた夜桜を楽しめるという内容。2019年の実施内容は以下の通りです。

2019年の「しだれ桜ライトアップ」

  • 開催日:2019年3月27日(水)〜4月2日(火)
  • 開催時間:17:30〜20:00
  • 入園料:無料

なお、しだれ桜の様子は目白庭園の公式ホームページで随時紹介されています。お花見に行かれる際には、事前にチェックしてお好みの時期に行かれると良いでしょう。

目白庭園まとめ

目白庭園は、歴史や文化に触れられる公園です。また、お花見や滝、カルガモやホタルの姿なども楽しめます。歴史や文化に触れつつ、自然や動物に癒されたい方はぜひ足を運んでみてください。