もんじゃの本場”東京月島”の名店15選

もんじゃは、大勢で熱々の鉄板を囲み、もんじゃを「はがし」と呼ばれる小さなヘラを使いながら、大勢で楽しく美味しく食べられる江戸っ子のソウルフードと呼ばれる人気グルメです。

「もんじゃ」の本場は東京月島で、全長500mの通りにもんじゃ専門店が60軒以上軒を連ねた、「月島もんじゃストリート(正式名称・月島西仲通り商店街)」と呼ばれる商店街もあり、江戸情緒の雰囲気を楽しめる月島を代表する観光名所となっております。

本記事では、月島もんじゃの歴史や名店15選をご紹介していきます。月島のもんじゃを検討している方は、是非本記事を参考にしてみてください。

もんじゃの基本情報

「もんじゃ」とは

もんじゃとは鉄板の上で、小麦粉に多めの出汁とウスターソースを加えたもんじゃの素を作り、具を中に入れ混ぜ合わせ鉄板の上で焼いた軽食です。具はお好みでトッピングできますが、大体はキャベツや天かす干しエビやベビースターラーメン等の具材を入れる事が多いです。

作り方は、最初に生地と具を混ぜ合わせた中から、具材だけを取り出して炒めます。その後ドーナツ状に広げ土手を作ります。そのドーナッツ状になった中央部分に生地を流し込み、数分煮立たせてから小さなへらで焼けた部分をはがしながら食べていきます。

お好み焼きにも似ていますが、お好み焼きは固形で出来上がりますので、もんじゃとは違います。もんじゃは、お好み焼きに比べて水分が多く、とろとろな状態になります。

今ではもんじゃの味も幅広く、もちチーズもんじゃや明太チーズもんじゃ、イタリアンテイストのトマトチーズもんじゃ、イカ墨もんじゃ等、様々な種類の味を楽しめるようになっています。

もんじゃの歴史

もんじゃの歴史は古く、発祥は月島と呼ばれておりますが、横浜の鶴見だとも言われています。所説は様々ありますが現在では東京ですと、他に浅草が有名です。

他県では、群馬県、埼玉県、讃岐にも知れ渡り「もんじゃ焼き」は各地の名産物となっております。お好み焼きも最初はもんじゃから枝分かれして生れたとも言われております。

当時の月島には子供が多くいたそうで、そこで賑わっていたのが裏路地にある駄菓子屋だったそうです。駄菓子屋の店奥には鉄板が置いてあり、そこで子供たちがもんじゃの素となる生地で文字を焼いて食べていたものが、「文字焼き」から「もんじゃ焼き」になったと言われています。

もんじゃ焼きが生まれた昭和20年代は、戦後の食糧難で物資不足の時代だった為、具材は沢山入れられなくシンプルなものだったそうです。当時はうどん粉や小麦粉を沢山の水で溶いて、味付けは醤油やシロップを入れて鉄板で焼いただけのものでした。

戦後、経済が成長していきキャベツやするめイカ、ベビースター等の具材を沢山入れ、現在のもんじゃ焼きへと変化していきました。

もんじゃと月島の関係

明治中期頃、隅田川河口の中州を埋め立て、東京湾埋立第1号地として誕生したのが現在の月島です。現在では想像がつきませんが、戦前から工場や倉庫が多く、そこで働いていた人達も月島に住んでおり人口の多い町だったそうです。

月島への交通手段は、当時都バスやタクシーが主流で電車も開通しておらず、交通の便が大変不便だったそうです。その後、昭和63年に東京メトロ有楽町線が開通したことにより一気に交通の便が良くなり、月島を観光地として飛躍させることになりました。

町の開発が進むと同時に人も入れ替わり、もんじゃ発祥の駄菓子屋の多くの店舗は時代の変化と共に次々と消えていきました。月島の町ともんじゃは、時代の流れにより変化していき、もんじゃは子供達のおやつから大人も食べられる姿に変え、駄菓子屋も居酒屋やご飯屋になっていきました。

現在では主食やお酒のおつまみとして全国の人たちや海外の人にも愛される食べ物になり、月島を代表する名産物として有名になっています。

月島の歴史やもんじゃについて学べた所で、続きまして月島にあるもんじゃの名店15選をご紹介していきます。

東京月島もんじゃの名店15選をご紹介

もんじゃ 蔵

連日予約でいっぱいの月島の中でも大人気店です。オリジナリティー溢れるメニュー数は、なんと36種類もあります。中でも1番人気のメニューは”蔵スペシャルもんじゃ”。具材は、カニ・ホタテ・あさり・イカといった10種類以上の新鮮な魚介類を使用した具材が沢山入った豪華なもんじゃ焼きです。

予約は平日のみ可となっております。土曜、日曜、祝日は予約することが出来ませんのでお気をつけください。

もんじゃ 近どう 本店

創業は昭和25年の月島一老舗のもんじゃの名店です。開店前から行列ができる人気店です。本店のご紹介になりますが、近くに2号店、3号店もあり比較的入りやすいお店です。味は昔ながらのもんじゃの味を守り抜いてきた本場の味をお楽しみいただくことができます。

月島もんじゃ こぼれや 結

10年間の修行を元に追及された究極のもんじゃを味わえるお店です。店主のこだわり抜いた食材は、京都老舗乾物店から仕入れをしています。鯖・うるめ・かたくちいわしの煮干し・昆布、豚背骨・鶏ガラ、野菜を計10種以上を５時間煮込んでいる出汁は、旨みが凝縮された至極の出汁になっています。

また築地仲卸直送の鮮度抜群な海鮮を使用していますので、食材の旨味をしっかり感じられるもんじゃをお楽しみいただけます。地元人にもおすすめの隠れ割烹もんじゃ店です。

月島もんじゃ わらしべ 総本店

素材本来の味を引き出す旨味凝縮の鰹和風出汁を使用した、美味しいもんじゃを提供しています。ここのお店はもんじゃ以外にも、A5国産黒毛和牛の鉄板焼が楽しめたり、築地で仕入れた様々な海鮮の鉄板焼きまでメニューが豊富です。

特にお肉は普通のお肉屋より美味しいと口コミ評判が高く、A5和牛を焼いた後の脂を利用し、そのままもんじゃを作ると和牛の脂の旨味も加わり、更に美味しいもんじゃを召し上がることができます。

能登 本店

もんじゃストリートから裏路地に入ったひっそり佇むお店です。下町情緒溢れる店内でいただくもんじゃは、昔ながらの一味違う本場のもんじゃを味わえます。評価も高く行列ができる人気店です。出汁の味もしっかり味わえるもんじゃは美味しいと好評です。

月島名物もんじゃ だるま

古民家をリノベーションした趣のある店内。出汁にもこだわり、食材に合わせて鶏ガラ出汁か和風出汁どちらかを選んでもんじゃを作ることができます。もんじゃを食べるならここのお店をおすすめという口コミも残っているくらい美味しいもんじゃを召し上がれます。お願いすれば店員さんが焼いてくれますので初めて行く方にもおすすめです。

いろは 本店

食べ比べランキングでも1位を獲得した創業昭和30年の老舗もんじゃ焼き専門店です。全席ダクト付きの店内は臭い対策にも気を遣っているので、女性の方やデートにも最適です。ビールにもこだわりがあり、月島の地ビールを取り扱っています。老舗店のもんじゃの味は、間違いなく美味しいのでおすすめのお店です。

月島もんじゃ もへじ 本店

創業149年の築地の魚屋が直営している海鮮もんじゃもへじ。海鮮は直営店なので築地、豊洲から毎朝新鮮な魚を仕入れ提供しています。出汁も魚介と鶏ガラから取った深みのある出汁で食べるもんじゃは具材ともバランスの取れた優しい味わいになっていて美味しいです。もへじの1番人気メニューは明太もちチーズもんじゃです。是非足を運んでみてください。

もんじゃ まるた

店名のまるたのように外装もログハウス風になっているので木の温かみのある明るく入りやすいお店になっています。出汁も定番はカツオ出汁や昆布だしが定番ですが、まるたさんでは、桜島どりのガラ100%で出汁をとっています。

コクのある旨味や甘味を感じられるので、他店とは一味違うもんじゃをお楽しみいただけます。またボリュームも凄いので見て、食べてを楽しみたい方は、まるたさんがおすすめです。

もんじゃ まぐろ家 月島本店

多くの有名人にも愛されるお店です。口コミも高く人気店ですが、地元の方のリピーターも多いおすすめもんじゃ店となっています。まぐろ家という位ですので、もんじゃはもちろん美味しいですが、新鮮なマグロを仕入れているので、マグロも是非味わっていただきたい一品です。メニューの本まぐろのカマトロはリピーターの中でも1番人気メニューになっています。

おかめ ひょっとこ店

店内は常に満席になるお店です。下町風情を味わえる店内で食べるもんじゃは一味違います。人数が多い時は予約をしてから行くのがおすすめです。おかめの人気メニューは「もち明太チーズ」ですが、おかめオリジナルメニューの「ジャンもんじゃ」他店で味わえない味です。牛肉、生イカ、キャベツ、特製辛みそを使用したピリ辛の美味しいもんじゃを召し上がる事ができます。

つきしま 小町

予約必須の人気店。暖簾を見るだけで下町情緒感溢れているので迷わず入りたくなるお店です。このお店のもんじゃは、味も美味しいのですが、ボリュームがあり、大きなもんじゃ焼きを食べる事ができるので、コストパフォーマンスが凄く良いです。接客も評価が高くおすすめのお店です。

バンビ 2号店

バンビは二号店～四号店までありますが、どこのお店に行ってもクオリティーは変わらないのでどの店舗もおすすめです。店内も広々としていて接客も良いと高評価のお店です。メニュー数も豊富でリーズナブルなのですが、味は劣ることなく美味しいもんじゃを召し上がれます。人気店ですので、予約してからの来店がおすすめです。

もんじゃ しなのや

黄色い暖簾が目印のしなのやさん。ここは店内に換気ダクトがあるお店なので臭いが気になる女性やデートに最適です。看板に書かれている「本気の出汁」を使用したもんじゃは、しなのやの売りになっています。厳選した昆布、鰹、野菜をじっくり煮込みでた出汁で作るもんじゃは美味しいのでおすすめです。

おしお 和(なごみ)

和の雰囲気漂う店内は落ち着いて過ごす事ができます。ここのお店の売りは、定番メニューはもちろんあるのですが創作もんじゃもあり、もんじゃの種類は日本一と言われています。定番ではなく、色々な味を楽しみたい方におすすめのお店です。

もんじゃ まんまる

まんまるは、上記でご紹介した「おかめ ひょっとこ店」の系列店です。まんまるは、月島で唯一の食べ放題もんじゃ専門店となっております。食べ放題だからクオリティはどうなのか心配になる方もいらっしゃるかと思いますが、ご安心ください。

ボリューム満点で注文をしてもすぐに持ってきてくれるので、時間も心配せずにお腹いっぱいになって満足できます。ランチタイム60分と90分食べ放題がありますので時間を別けて行ってみるのもおすすめです。

まとめ

ここまで月島やもんじゃについてご紹介してきましたが、月島の歴史やもんじゃの歴史を知ることで、いつも何気なく行っていた月島が普段と違う目線で観光することができると思うので、月島の魅力がまた倍増されて楽しく観光ができるでしょう。

もんじゃの名店もご紹介してきましたが、ご紹介したお店以外にも沢山のお店がありますので、自分のお気に入りのお店を食べ歩きして探してみてくださいね。もんじゃの味もお店の出汁によってお店ごとで本当に違うので、お好みの出汁のお店を見つけるのもおすすめです。

現在は、多くの外国人観光客もいますので、お店に行く時は予約をしてから行くことをおすすめします。月島は下町の良さが沢山詰まった魅力的な町ですので、美味しいもんじゃを食べながら月島観光をお楽しみ下さい。