江戸時代初期より四ツ谷に鎮座する「須賀神社」は、2016年公開の長編アニメーション映画『君の名は。』の聖地巡礼の地として、世界中から多くのファンが訪れています。
本記事では、現在もファンを魅了している須賀神社の楽しみ方をご紹介します。まだ訪れたことがないという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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須賀神社の基本情報
『君の名は。』の聖地として有名な須賀神社は、ファンであれば一度は訪れておきたい場所ですよね。映画のラストシーンで描かれた階段を撮影するのも楽しみ方の一つではありますが、須賀神社の歴史についても理解を深めておくと、より一層須賀神社の素晴らしさを感じられますよ。
では早速、須賀神社の基本情報やアクセス方法、歴史などを見ていきましょう。
須賀神社とは
須賀神社は、四ツ谷18カ町の総鎮守です。江戸時代には、四谷鎮守の「天王様」として信仰を集めていました。主祭神には、日本神話に主役として登場する「須佐之男命(すさのおのみこと)・須賀大神」と、お稲荷様として知られている「宇迦之御魂神(うかのみたまのみこと)・稲荷大神」が祀られています。
須賀大神は悪霊退散・疾病除けなどの神として、稲荷大神は商売繁盛・開運招福などの神として、古くから庶民の信仰を集めていました。
須賀神社の年間行事には、6月の例大祭(れいたいさい)、11月の酉の市(とりのいち)、12月末日に行われる大祓(おおはらえ)などがあります。詳細については、「須賀神社の魅力と楽しみ方」でご紹介します。
住所: 〒160-0018 東京都新宿区須賀町5番地
電話番号:03-3351-7023(須賀神社社務所:9:00~17:00)
参拝時間:9:00~17:00 無休
ホームページ:http://www.sugajinjya.org/
須賀神社へのアクセス・駐車場・最寄り駅
電車を利用する場合、須賀神社までは10分ほど歩きます。四ツ谷駅と信濃町駅の中間に位置します。
東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅から徒歩7分
JR中央線快速・総武線「四ツ谷」駅から徒歩10分
JR総武線「信濃町」駅から徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷」駅から徒歩10分
車でお出かけの場合は、神社の駐車場(入口4)を利用することができますが、本記事では、最寄りの駐車場もご紹介しますので、参考にしてみてください。
駐車料金は変動している可能性があります。駐車場ご利用の際は、必ず現地の料金表記を確認するようにしましょう。
住所:〒160-0011 東京都新宿区若葉2丁目4-27
営業時間:24時間営業
最大料金:24時間最大1,700円(繰り返し可)18:00~8:00/500円(繰り返し可)
時間料金:終日20分毎に200円
設置場所:平地
全収容台数:5台
クレジットカード:利用不可
住所:〒160-0018 東京都新宿区須賀町6
営業時間:24時間営業
最大料金:月~金・土曜日/ 8:00~18:00 最大2,200円 18:00~8:00 最大500円、日曜日・祝日/8:00~18:00 最大1,500円 18:00~8:00 最大500円
時間料金:月~金・土曜日/ 0:00~24:00 15分毎に200円、日曜日・祝日/0:00~24:00 15分毎に200円
設置場所:平地
全収容台数:5台
クレジットカード:利用可
住所:〒160-0018 東京都新宿区須賀町9
営業時間:24時間営業
最大料金:12時間最大2,000円
時間料金:全日8:00~24:00 20分毎に200円 24:00~8:00 60分毎に100円
設置場所:平地
全収容台数:10台
クレジットカード:利用可
須賀神社の歴史
東京都新宿区須賀町に鎮座する須賀神社は、寛永11年(1634年)、稲荷神社にはじまりました。寛永21年(1644年)に神田明神社内に祀られていた須佐之男命を合祀し、稲荷天王合社と称していましたが、明治に入ると制度の改正によって旧社格は撤廃され、明治元年(1868年)に須賀神社と改称されました。
「須賀」という社名は、須佐之男命が出雲の国(島根県)の簸川(ひのかわ)上流にいた八俣の大蛇(やまたのおろち)を退治した際のことばである「吾れ此の地に来たりて心須賀、須賀し」に由来しています。
境内には、天保7年(1836年)に画かれた「三十六歌仙繪(さんじゅうろっかせんえ)」があります。柿本人麿や紀貫之、大伴家持、在原業平など歌人の絵が奉納されているのです。肖像画には、代表作の一首が書き添えられ、須賀神社の社宝として知られています。
須賀神社のお守り・御朱印
四谷須賀神社(新宿区)の御朱印は、「書置きの御朱印のみ」となり、限定の御朱印はありません。参拝後、御朱印をいただく場合は、社務所を訪れましょう。
- 御朱印受付時間:9:00~17:00(12:00~13:00を除く)
- 初穂料:300円
須賀神社の魅力と楽しみ方
それでは、須賀神社の魅力や楽しみ方をご紹介します。年間行事や見どころなどを一緒に見ていきましょう。
例大祭
毎年行われる6月の例大祭には、境内に多くの露店が出店します。今年は、4月30日に天皇陛下がご退位され、5月1日に皇太子さまが天皇陛下にご即位された御代替わりの年にあたります。そのため、6月の御祭礼は「天皇陛下御即位奉祝大祭」として、例年に比べ盛大に行われる予定です。
天皇陛下御即位奉祝大祭「須賀神社」
日程:2019年5月31日(金)~6月3日(月)
境内露店:6月1日(土)・ 6月2日(日)の2日間
- 5月31日(金):「宵宮」(前夜祭)
- 6月1日(土):午前11時より「大祭祭典」午後5時より境内にて「荒魂 和太鼓奉納」
- 6月2日(日):「奉祝本社神輿渡御」午前11時30分 宮出し 午後5時 宮入り
- 6月3日(月):「修祭」
6月1日、2日の2日間は、神楽殿において神楽や踊りなどが行われます。この機会に参拝に訪れてみてはいかがでしょうか。
酉の市
須賀神社の合殿、大鳥神社には「日本武命(やまとたけるのみこと)・大鳥連祖神」が祀られていることから、毎年11月の酉の日には、「酉の市」が行われます。酉の日は、12日ごとに訪れますので、今年は2日行われます。
須賀神社の「開運熊手守」を受けられた参拝者の方は、熊手一体につき一回、豪華賞品の当たる開運宝くじを引くことができますよ。
酉の市「四谷大鳥神社(須賀神社)」
- 一の酉:11月8日(金)
- 二の酉:11月20日(水)
大祓い
大祓いは、毎年6月と12月の末日に行われます。夏に行われる大祓いを「夏越しの大祓」、12月の大祓いは「年越しの大祓」といわれています。
大祓いとは、心身の穢れや災厄の原因となる諸々の罪・過ちを祓い清めることを目的とした日本人の伝統的な考え方です。自らを振り返るための機会として古くから行われてきました。
大祓いでは、形代(かたしろ/紙を人の形に切り抜いたもの)に名前・年齢を書き、身体を撫でて息を吹きかけます。身についた半年間の罪や穢れを移し、我が身の代わりに清めてもらうというものです。
大祓い「須賀神社」
- 6月30日(日)午後5時
- 12月31日(火)午後5時 大祓神事執行
『君の名は』スポット巡り
世界中の人々を魅了した不朽の名作『君の名は。』は、「古今和歌集」に収録されている小野小町の有名な和歌『思ひつつぬればや人の見えつらん 夢と知りせばさめざらましを』(想いながら眠りについたせいでしょうか。あの人に会えたのは。もし夢とわかっていたなら目を覚ますことはなかったのに。)」からモチーフを得た物語といわれています。
「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」主人公の少年・瀧の言葉は印象的でしたね。美しい色彩と繊細な言葉で描かれた映画は、多くの人に刺激と影響を及ぼしました。
ラストシーンで描かれた階段は、多くの人が訪れますので、写真撮影は早朝がおすすめです。ヒロイン三葉と瀧の思いを感じながら、スポットを巡るのも素敵ですね。
須賀神社まとめ
今回は、『君の名は。』の聖地として知られている須賀神社の魅力や楽しみ方をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。須賀神社は、歴史探訪したいという方にもおすすめです。毎年恒例の年間行事も魅力的でしたね。
今年の例大祭は、天皇陛下御即位奉祝大祭として盛大に行われる予定ですので、まだ須賀神社訪れたことがないという方は、この機会にお出かけしてみてはいかがでしょうか。