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上野の人気博物館「国立科学博物館」の魅力と基本情報

上野恩賜公園内にある「国立科学博物館」は、日本で唯一の国立総合科学博物館です。それでは「国立科学博物館」の魅力を詳しくご紹介していきます。観光の際は是非参考にしてみてください。

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上野の人気博物館「国立科学博物館」の基本情報

住所 東京都台東区上野公園 7-20
電話番号 03-5777-8600
URL  http://www.kahaku.go.jp/
営業時間 9:00 ~17:00(最終入館は16:30)
金・土曜9:00 ~20:00(最終入館は19:30)
※夏季およびゴールデンウィーク期間中は延長の可能性あり
ゴールデンウイーク期間 9:00 ~20:00 2019年4月28日(日)~2019年5月5日(日)
(入館は19:30まで)
9:00~18:00 2019年5月6日(月)
(入館は17:30まで)

※特別展等の期間中は延長の可能性あり
定休日 月曜(祝日の場合は翌日休)
年末年始(12月28日~1月1日)

上野の人気博物館「国立科学博物館」のアクセス・駐車場情報

■電車利用の場合

•JR「上野」駅(公園口)から徒歩5分
•東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)から徒歩10分
•京成線「京成上野」駅(正面口)から徒歩10分

■車利用の場合

館内に駐車場および駐輪場はありません。近隣の駐車場をご利用ください。

国立科学博物館付近の駐車場一覧

名称 電話 営業時間 収容台数 備考
上野公園第1駐車場 03-3821-0755 9:00~21:30 普通車100台、
バイク30台
障害者の方は無料
上野公園第2駐車場(バス) 同上 同上 大型24台分
タイムズ上野駅公園口
(旧上野駅有料駐車場)
0120-77-8924 24時間 普通車191台 普通車のみ
京成上野駅駐車場 03-3834-5708 6:00~24:00
(入庫は22:00まで)
普通車120台 普通車のみ
障害者の方に割引あり
上野パーキングセンター 03-3833-8151 24時間 普通車400台 普通車のみ
障害者の方に割引あり
台東区立上野中央通り
地下駐車場
03-5812-3695 24時間 普通車300台 普通車のみ
TIXTOWER UENO駐車場 03-3842-5677 平日/8:00~22:00
土日祝/休業
普通車30台 普通車のみ

※詳細につきましてはそれぞれの駐車場にお問い合せ下さい。

上野の人気博物館「国立科学博物館」の料金・チケット購入方法

■入館料

(常設展)

常設展示 普通入館者 一般・大学生 620円
高校生(高等専門学校生含む)以下 無料
常設展示 団体入館者
(※20名以上)
一般・大学生 500円

 

当日現地での購入になります。
※2018年1月1日より団体割引料金が改定されました。(310円→500円)

(特別展)
展示により料金は異なります。ホームページにて都度ご確認ください。
事前購入、当日現地購入、どちらでも可能です。専用WEBサイトに記載のチケット販売サイトからも購入可能です。「特別展」のチケットを購入すれば、「常設展」である「地球館」「日本館」の見学もできます。
<特別展情報>

名称 開催期間 料金
明治150年記念

「日本を変えた千の技術博」

2018/10/30

~2019/03/03

一般・大学生 1600円
小・中・高校生 600円
大哺乳類展2 -みんなの生き残り作戦 2019/03/21

~2019/06/16

一般・大学生 1600円
小・中・高校生 600円

(企画展)
「常設展」の入館料で見学可能です。
(夜の天体観望)

夜の天体観望公開 一般・大学生 310円
高校生(高等専門学校生含む)以下 無料

※夜間天体観望は第1・3金曜日、4-9月は19:30から、10-3月は18:30から実施しています(晴天時、約2時間)。
※金曜日が1月2日、3日にあたる場合は夜間天体観望は実施しません。
※2015年4月実施分よりWebによる事前申込制となっています。
※詳細はホームページにてご確認ください。

■無料でご利用いただける方

■65歳以上の方および18歳未満の方 年齢が分かる証明書等を提示してください。
(18歳未満の方とは、満18歳に達する日以降の最初の3月31日までの方を含みます。)
障害者の方 ・個人
※障害者の方、原子爆弾被爆者の方、戦傷病者の方及びそれらの方々1名につき、介護者1名は無料となります。入館の際に下記のいずれかの証明書(*1)をご提示ください。
(*1)証明書・・・身体障害者手帳, 療育手帳, 精神障害者保健福祉手帳, 障害者福祉サービス受給者証, 自立支援医療受給者証, 特定疾患医療受給者証, 被爆者手帳, 戦傷病者手帳
・団体
※特別支援学校、障害者福祉施設等の団体入館につきましては、入館料免除の制度がありますのでお問合せください。
その他、各種会員の方 友の会会員、リピーターズパスをお持ちの方、賛助会員、寄付会員、大学パートナーシップ入会大学の学生及び引率の教職員

※特別展に関してはその都度異なりますので直接お問い合わせください。
※リピーターズパス:1,030円 /年

1年の会費1,030円で、常設展なら何回でも無料で入場できるフリーパス制度です。特別展も割引料金で入場できる、ミュージアムショップの商品10%オフ、館内レストラン「ムーセイオン」の利用5%オフなどの特典が付いています。

入会は公式ホームページまたは日本館地下1階正面玄関(総合案内となり)の友の会カウンターにてお申し込みください。

上野の人気博物館「国立科学博物館」の混雑時期

国立科学博物館の混雑状況は、各イベントの公式ページから事前に確認することもできますので、予定を立てる際に利用すると快適に遊ぶことができます。

特に国立科学博物館が混んでいる時期は夏休みです。夏休み期間中は常に混んでいますが、そのなかでも、夏休みが始まった週の土日、8月上旬からお盆が終わる頃までが混雑のピークと予想されています。

一方、夏休み期間中でも、国立科学博物館が空いている時期は梅雨シーズン(7月中旬頃〜下旬まで)と8月下旬の平日になります。梅雨時期と8月下旬の平日は穴場なので是非参考にしてください。

また特別展開催中の土日は大混雑が予想されます。特別展開催中は事前にコンビニ前売券を購入しておくことをおすすめします。

子どもとおでかけするのであれば、合わせて「上野動物園」の混雑状況も確認して出かけると、1日で回ることができるかどうかの判断材料になって便利です。

上野の人気博物館「国立科学博物館」の3つの役割

国立科学博物館は、1877(明治10)年に創立された、日本で最も歴史のある博物館の一つで、唯一の国立総合科学博物館です。こちらの施設は日本およびアジアにおける科学系博物館の中核施設として、「調査研究」「標本資料の収集・保管」「展示・学習支援」の3つの役割を担っています。

これらの活動を上野の本館を中心に、筑波地区にある総合研究棟と自然史標本棟、実験植物園、さらに港区白金台にある付属自然教育園の3地区で展開しています。

それでは3つの役割について、それぞれ紹介していきましょう。

調査研究

地球と生命がどのように進化していきたか、人類がどのようにして文明を築き、科学技術を発展させてきたかを調査、研究しています。そしてその研究成果を標本資料とともに、未来へ伝え、社会に還元していくことを目的としています。

5つの研究部(動物・植物・地学・人類・理工学)と3つの研究センター(産業技術史資料情報センター・標本資料センター・分子生物多様性研究資料センター)を中心に様々な機関と連携して調査研究を行っています。

標本資料の収集・保管

自然科学等に関する標本や資料を、継続的、長期的に収集、保管し、将来に継承しています。これら標本資料は、学名の基礎となるタイプ標本をはじめ、国際的にも永続的な保存が求められている貴重なものです。

動物・植物・菌類の標本、生きた植物、鉱物、化石、人骨、科学、技術史資料など多岐にわたる保管資料は、世界的にも貴重なものを含んでおり、質・量ともに国内トップレベルにあります。日本として誇れるナショナルコレクションの構築を目指すとともに、次世代への継承するための保存環境の整備を進めています。

展示・学習支援

国立科学博物館では様々な分野の研究者、数多くの標本、膨大な研究成果を擁しています。これらの資源をさらに有効に活用するために、学会や他の博物館、企業と連携を図り、より魅力ある展示や、学習支援プログラムの開発がすすめられています。

展示事業では上野の本館を中心に、3つの地区(上野本館・筑波実験植物園・付属自然教育園)において展開する常設展の他に特別展、企画展を実施しています。展示活動を通じて「人類と自然の共存をめざす」というメッセージを発信するとともに、共存可能な未来の構築には何が必要かを考えるきっかけ作りを目的としています。

上野の人気博物館「国立科学博物館」の展示・イベント

上野本館の展示・イベントについてご紹介していきます。上野本館は1931年に建設された「日本館」と、2017年7月にリニューアルした「地球館」の2つの建物に分かれています。

主に日本館では「日本列島の自然と私たち」をテーマに、日本列島の生い立ち、日本人の形成過程と歴史について展示されています。私たちの暮らす日本の自然環境や文化について詳しく学ぶことができるでしょう。

地球館は「地球生命史と人類」をテーマに地球に生息する生物が互いに深く関わりあって生きていることがわかる様な展示がなされています。また地球環境の変動により、生命が絶滅と誕生を繰り返して進化してきた過程も知ることができます。

地球館には、主に未就学児の子どもと保護者を対象にした展示室「親と子のたんけんひろば「コンパス」や全方位型シアター「シアター360」などのコーナーもあります。また特別展示室があるのもこちらの館です。

その他に「国立科学博物館」では年間を通して、様々なイベントが企画されています。「ディスカバリートーク」「自然観察会」「夜の天体観望公開」「楽しい科学の実験教室」「自然の不思議-物理教室」「音の科学教室」などがあります。その中の一つである「夜の天体観望公開」についてもご紹介します。

上野の人気博物館「国立科学博物館」の「日本館」の魅力

日本館は1931年(昭和6年)にできたもので、80年以上の歴史をもつ、国の重要文化財にも指定されている大変美しい建物です。館内はネオルネサンス様式で、ドーム型の白亜の屋根とステンドグラスが、どこか聖堂の様な雰囲気を醸し出しています。

晴れた日には、1階中央ホールから見える天井のステンドグラスが一層美しいので、ベンチに座ってゆっくり眺めてみるのもオススメです。

日本館では「日本列島の自然と私たち」をテーマに、フロアごとに展示テーマを設け、メッセージ性を重視した展示がされています。それではエリアごとにそれぞれの見どころを紹介していきましょう。

日本列島の生い立ち

3階北、こちらは「日本列島の生い立ち」をテーマにした展示です。日本列島ができるまでのダイナミックな変動の歴史が学べるコーナーとなっています。

こちらでは、日本で発見された最初の首長竜・フタバスズキリュウの復元骨格が目を引きます。本物の化石の一部も保管されています。

また日本でも発掘されているアンモナイトの化石は日本最大級の展示数です。お馴染みの化石ですが、大きなアンモナイトの化石は貴重で、中でも「パキデスモセラス(アンモナイト類)」の化石は必見ですので、是非触ってみてください。

日本列島で生まれた様々な生物

3階南は、日本列島で生まれた様々な生物が展示されています。それは動物の剥製から、海の生物や鉱物まで多岐にわたります。テーマは「日本列島の素顔」。地形的にも気候的にも複雑な自然環境は、多様な生き物たちを育んできました。

日本人と自然

2階北は、「日本人と自然」をテーマに、日本列島に住み始めた日本人がどのように自然と共存してきたのかを知る事が出来る展示がされています。このコーナーは見どころ満載です。

まずは忠犬ハチ公の剥製標本と、南極観測犬のジロの剥製標本。

続いてコーナー中央にある展示。港川人→縄文人→弥生人→中世人→近世人→現代人、まで6つに区切られたボックスにそれぞれの時代の日本人の模型が展示されています。身長や顔つきなどの見た目、生活様式などが進化していく様子が再現されていて、その移り変わりが一目でわかります。

面白いのは「現代人」のケースが空っぽなこと。こちらは撮影スポットになっており、自分が「現代人」の展示となったような不思議な気分を味わうことができます。

最後は、江戸時代の女性のミイラの展示です。ものすごくリアルなので、是非見てみてください。

生き物たちの日本列島

2階南、「生き物たちの日本列島」がテーマの展示となっています。日本列島に住む生き物が、どんな進化を遂げたのかを知れるコーナーです。

日本列島の変化に富んだ気候や複雑な地形などの自然環境に適応しつつ独自の分化を遂げた生き物たちが見どころです。

男の子が大好きなクワガタのコレクションもあります。標本が多数、分布図と共に展示されています。

自然を観る技

1階は「自然を観る技」というテーマで、日本人が天文や地震観察、また時間を知る方法をどのように開発してきたかがコーナー別に展示・解説されています。自然観測の過去の文献や道具、装置といったものが展示されています。下記の展示物はいずれも重要文化財に認定されています。

トロートン天体望遠鏡
1880年に日本で初めて使われた本格的な天体望遠鏡。ここから日本の天体観測史が始まったといえるでしょう。

渋川春海の天球儀
独自の観測で作られた、61星座と308星が記された天球儀

ミルン水平振り子地震計
1894年頃考案された、日本最古の地震計

「シアター36〇」とミュージアムショップとラウンジ

地下1階 には「シアター36〇」とミュージアムショップとラウンジがあります。

ミュージアムショップには、本物の化石も売られており、数千円台から何十万もするものまで様々です。変わりどころでは「マンモスの皮膚と体毛」などもあります。おまけ情報ですが、「化石ガチャ」なんてものもあるので、本物の化石は手が届かない方にはオススメですよ。

その他で人気を集めているのは、忠犬ハチ公グッズです。中でも可愛いぬいぐるみは人気ナンバーワンです。

続いてラウンジですが、メニューのラインナップは10種類以上と、なかなかの充実ぶりです。中には恐竜をモチーフにしたものもあり、楽しめること間違いなしです。

上野の人気博物館「国立科学博物館」の「地球館」の魅力

2015年7月14日に一部リニューアルした地球館。「地球生命史と人類」をテーマにしています。地下3階から地上3階の建物内に、10のエリアに分かれた常設展示と特別展示室があり、その他にレストラン「ムーセイオン」、屋上のハーブガーデンがあります。かなりの広さなので、休憩をはさみながら、ゆっくりと鑑賞することをオススメします。

それではエリアごとにそれぞれの見どころを紹介してきましょう。

地下3階「自然のしくみを探る」

地下3階は「自然のしくみを探る」がテーマ、自然のしくみを探求してきた人類の成果を知る事が出来るコーナーとなっています。

こちらのフロア一押しの見どころは、何といっても「月の石」。アポロ11号と17号が月から持ち帰った物で、アメリカから寄贈されました。

その他ガリレオ・ガリレイの望遠鏡やアイザック・ニュートンの望遠鏡の複製を見ることも出来ます。

地下2階「地球環境の変動と生物の進化」

地下2階は「地球環境の変動と生物の進化」がテーマとなっています。約40億年前に誕生した生命は、大きく変動する地球環境の中で誕生と絶滅を繰り返して進化を遂げてきました。その進化の道のりをたどることができます。

このコーナーには最初の人類といわれる猿人、猿人から進化した原人、さらに原人から進化した旧人の復元模型が展示されています。長年の調査によって得られた証拠を、考古学や解剖学といった知識に照らし合わせ、想像力も加味して復元されたこれらの模型は必見です。

地下1階「地球環境の変動と生物の進化」

地下1階は地下2階と同じく「地球環境の変動と生物の進化」がテーマで、こちらは恐竜フロアとなっています。

展示室いっぱいに所せましと並んでいる化石の大群に圧倒されること間違いなしです。ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴザウルスなどなど、メジャーな恐竜ばかりなので恐竜オタクでなくとも十分楽しめます。また全身が復元された化石がほとんどなので迫力も満載です。

展示方法にも趣向がこらしてあり、「ティラノサウルスがトリケラトプスを狩ろうと狙っているシーンを再現している」など、まるでジャングルの中にいるような気分になれることでしょう。ちなみにこちらにあるトリケラトプスの標本が世界で最も保存状態が良いと言われています。

1階「地球史ナビゲーター」

1階は「地球史ナビゲーター」のフロアです。3つの巨大なスクリーンに囲まれており、それぞれ宇宙史、生命史、人間史の変遷を映像でたどることができます。138億年の時間の旅を楽しむことができます。

またこのコーナーは、地球館の展示室全体を繋げるシンボルゾーンとなっています。フロア中央に展示されているのは、隕石、日本に初めてやってきた恐竜の骨格標本、気象衛星「ひまわり1号」です。この衛星は、今も日本の空を観測し続けている「ひまわり」の初代の衛星です。

こちらには地球の多様な生き物たちも展示されています。驚くことにこれらはほとんど標本、つまり昔は生きていたものだそうで、すごい数です。中でもダイオウイカの標本やジンベイザメの標本は見どころですので、是非ご覧ください。その大きさとダイナミックさに驚かされることでしょう。

また生物の成長をまとめた「生命の花」、「地上のさまざまな景観」を上映しています。それぞれ上映時間は約5分と短いですが見応えたっぷりですのでオススメです。

2階「科学技術で地球を探る」

2階は「科学技術で地球を探る」がテーマです。多数の体験型展示を通して直感的に体感できるよう工夫されたコーナーとなっています。

オススメは観測ステーション。地球を観測している様々なデータを、ほぼリアルタイムで見られます。流れてくる画像に手をかざすと、モニターが開きそれぞれのデータを細かく見ることができます。モニターを手で操作する感じが近未来的で、大人でも夢中になってしまう展示です。

その他にも震源を予想する体験展示や、赤外線で自分をサーモグラフィーに映し出す体験、などなど魅力的な展示が満載です。

同じくこちらのフロアにあるのが、江戸時代以降の科学技術についての展示コーナーです。ここにはかの有名な「零式艦上戦闘機」通称「ゼロ戦」が展示されています。また小惑星探査機「はやぶさ」の実物大復元模型も見どころです。

3階「大地を駆ける生命」

3階は「大地を駆ける生命」がテーマのこちらのフロアには、哺乳類と鳥類の剥製が一堂に集結しています。その数は圧巻で、地球の豊かさを感じさせてくれる展示となっています。ちなみに、上野動物園で飼育されていたジャイアントパンダの剥製もこちらに展示されています。

「サバンナの哺乳類コーナー」にある大型スクリーンでは「生と死の原野」が上映されています。上映時間は約5分と短いですが、野生動物の力強い姿が魅力的な映像となっていますので是非ご覧ください。

上野の人気博物館「国立科学博物館」の「コンパス」の魅力

地球館3階にある親と子のたんけんひろば「コンパス」は子どもに大人気のコーナーです。

4歳から6歳の未就学児の子どもとその保護者を対象に、「親子のコミュニケーション」を促すしかけをふんだんに施した展示室です。「一緒に制作する」「動きを模倣する」といった<協同>、「体験や発見を伝える」「体験を一緒に振り返る」といった<共有>、「身体的補助を行う」といった<接触>、親子で遊びながら、これらのコミュニケーションを取ることができる、そんな空間です。

また博物館や自然科学を身近に感じることができるたくさんのしかけが隠れています。親子で遊びながら、隠れたしかけを発見してみてください。そして感じたことを一緒に話したり、体験を振り返ったりしてみましょう。子どもの感じる力や考える力を育む大切な時間になるはずです。

なにより子どもにとってはワクワクする遊具がいっぱいです。ラクダのお腹の下をくぐったり、ライオンの肉球をチェックしたり、ティラノサウルスと写真を撮るのも楽しい体験です。

こちらの利用には、人数分の整理券が必要です。整理券は地球館1階のインフォメーションで受け取れます。土日祝日は混雑が予想されるため、早めに整理券を確保することをオススメします。ご利用は1回45分までです。

上野の人気博物館「国立科学博物館」の「シアター36〇」の魅力

日本館のB1階にある「シアター36○」は、2005年「愛・地球博」の日本館で公開されていた「地球の部屋」を移築したものです。

直径12.8m(地球の約100万分の1)のドーム内がフルスクリーンになっていて、中のブリッジに立って映像を見ます。360°全方向に映し出される映像と迫力のある音響により、独特の浮遊感を味わうことのできる、世界初のシアターです。

オリジナルの映像は「マントルと地球の変動」「人類の旅」「海の植物連鎖」「恐竜の世界」「宇宙137億年の旅」など5種類あり、上映内容は入れ替わります。1回の上映時間は約10分間で、2本組み合わせたものを見られます。

上映時間が短いので子どもも飽きずに鑑賞することができますが、上映スタイルの関係上、乗り物酔いをしやすい人はお気をつけください。音声は日本語のみです。

上映時間:9:30(初回上映)~16:30(最終回上映)※金曜日のみ 19:30(最終回上映)

※設備改修のため2019年3月下旬(予定)まで閉鎖しています。

上野の人気博物館「国立科学博物館」の「夜の天体観望公開」の魅力

■実施時期:第1・3金曜日 開始時間(4-9月) 19:30~(10-3月) 18:30~

■料金:一般・大学生 ¥300

※晴れの場合のみの開催です。

※都合により変更になることがありますので、実施日は必ずホームページのイベントカレンダーにてご確認ください。天候等により中止になる場合もございます。開催の最終決定は開始30分 前以降に行われますのでご用心ください。

その季節に見られる天体を望遠鏡で観察できます。4階の天体望遠鏡のある会場で約2時間実施されます。

ドーム型に一部切れ目が入っているような形の屋根がついている観測場で、60cm反射式天体望遠鏡を使って観測します。望遠鏡を調節する際は、まずは天体望遠鏡を動かし、その後ドーム型の屋根が動いて、観測しやすい位置に合わせてくれるシステムになっています。この大型の望遠鏡は、木星の縞模様をはっきり見ることができるほどの機能を持っています。

建物の外にあるバルコニーの様な空間でも観測出来るように、少しサイズの小さい望遠鏡が設置されています。こちらでは様々な星雲や星座を観測することができます。

観測会では学芸員の方が詳しく説明をしてくれますので、天体に関心を深めることができることでしょう。定期的に開催されていますので、是非参加してみてください。子どもと一緒に参加するのもオススメです。

まとめ

日本で唯一の国立の博物館「国立科学博物館」の魅力を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

メインの常設展示の他、人々の興味や関心の高いテーマの特別展や企画展など、一年を通じて様々なイベントが開催されています。ここでしか見ることのできないものも多く、自然史、科学技術史の分野を広く網羅している博物館と言っても過言ではないでしょう。行けば必ず何か発見があることでしょう。

普段は17時までの開館ですが、金曜日と土曜日は20時まで開館しています。18時以降は人も少なくなるのでゆっくり展示を楽しむことができるでしょう。大人は子どもたちに遠慮せず、体験展示を試すことができるので穴場です。金曜日仕事帰りに、普段とは少し違った世界を覗いてみるのも楽しいかも。是非一度足を運んでみてください。