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上野の人気観光・デートスポット30選

定番の「上野恩賜公園」をはじめとして、たくさんの観光地があることで有名な上野。最近はデートスポットとしても人気を集めている上野のおすすめ観光スポットをご紹介します。

上野恩賜公園

総面積は53haにわたる広大な敷地を有する上野恩賜公園。明治6年に日本初の都市公園に指定された歴史ある公園です。日本さくら名所100選、日本の歴史公園100選、日本の都市公園100選にも選定されています。

現在は博物館、美術館、動物園が集まる「文化の森」として親しまれています。公園内は自然豊かで、それぞれの季節で違った表情を見せてくれるので、一年を通じて楽しむことができるでしょう。それでは季節ごとの見どころを紹介していきましょう。

(春)公園中通りの桜

都内でも屈指の桜の名所。日本さくら名所100選にも選ばれています。約1200本の桜が咲き誇る様子は圧巻です。桜前線が近づくと園内は花見客でいっぱいになります。

(夏)不忍池の蓮

東京の夏の風物詩のひとつがこの不忍池の蓮です。毎年7月~8月にかけて見頃をむかえます。蓮の花は早朝から昼にかけて開花し、午後には花を閉じてしまうので早い時間帯にお出かけされることをおススメします。

(秋)紅葉

園内にはイチョウとケヤキが約400本、モミジが約50本植栽されてます。メインは278本あるイチョウの紅葉。例年、11月中旬~下旬にかけてが見頃です。

(冬)不忍池の水鳥

冬の上野恩賜公園はバードウォッチングがおススメです。不忍池には1万羽を超えるカモが飛来します。その他にもオナガガモ、ホシハジロ、オオバン、キンクロハジメ、ヒドリガモなど豊富な種類の水鳥たちを観察することができます。

思いっきり自然を満喫した後は、ほっと一息つきたいもの。上野恩賜公園内にあるレストランとカフェを紹介しましょう。

「上野グリーンサロン」
上野駅すぐのところにあるカフェレストランです。パンダモチーフのフードとドリンクが有名です。

「上野の森Park Side Café」
園内中央の「竹の台広場」にあるカフェレストランです。テラス席が魅力です。

「スターバックスコーヒー上野恩賜公園店」
園内中央の「竹の台広場」にありま。こちらにも69席のテラス席があります。店内にも大きな窓があり、自然を望むことができる設計になっています。

上野動物園

上野動物園は1882年3月に開園した、日本で始めての動物園です。正式名称を「東京都恩賜上野動物園」といい、上野恩賜公園内にあります。上野動物園といえばパンダのイメージが強いですが、魅力はパンダだけではありません。日本最大級の動物園であり、展示数は500種以上を誇ります。そして入園者数も日本一です。

園内は広大で「東園」と「西園」に分かれており、その間はモノレールで移動できるようになっています。入り口も「表門」「弁天門」「池之端門」の3つがあり、お目当ての動物の最寄の入り口から入場すると効率的です。「表門」がメインの入り口で、販売機の数も一番多く、開門前になると多くの人が列を作ります。

ちなみにジャイアントパンダがお目当ての人はこちらの入り口から入場しましょう。2017年6月に生まれた「シャンシャン」はもちろん大人気。当初は整理券の配布を行っていましたが、現在では列に並べば見ることができます。平日で平均40~70分、休日で150分待ちくらいとなっています。ねらい目は開園直後です。待ち時間を少しでも減らしたい方は、オープンと同時に入場できるように、表門前で待つことをおススメします。

ジャイアントパンダに負けないほど人気なのがハシビロコウです。かなり珍しい動物で、日本では他ではなかなか見ることができません。上野動物園では4匹が飼育されています。「動かない鳥」として有名ですが、そのビジュアルもインパクト大で、思わず見入ってしまうこと間違いなしです。

ここ数年のハシビロコウ人気で、グッズもぐっと増えたようです。来園の記念に是非ハシビロコウグッズをゲットしてください。

国立科学博物館

日本で唯一の国立の博物館です。こちらの施設も上野恩賜公園内にあります。日本館と地球館の2つの建物に分かれており、約400万点以上の貴重なコレクションが所蔵されています。

見どころはなんといっても地球館の地下1階の恐竜フロアでしょう。展示室いっぱいに所せましと並んでいる化石の大群に圧倒されること間違いなしです。ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴザウルスなどなど、メジャーな恐竜ばかりなので恐竜オタクでなくとも十分楽しめます。

その他にも、忠犬ハチ公の剥製や、アポロ11号と17号が持ち帰った「月の石」、「零式艦上戦闘機」、小惑星探査機「はやぶさ」の実物大復元模型など多岐にわたる資料が展示されています。変わりどころでは、江戸時代の女性のミイラなどもあります。ここでしか見ることのできないものも多く、行けば必ず何か発見があることでしょう。

普段は17時までの開館ですが、金曜日と土曜日は20時まで開館しています。18時以降は人も少なくなるのでゆっくり展示を楽しむことができるでしょう。金曜日仕事帰りに、普段とは少し違った世界を覗いてみるのも楽しいかも。是非一度足を運んでみてください。

国立西洋美術館

上野駅から徒歩1分という好立地にある「国立西洋美術館」。実業家の松方幸次郎が収集した「松方コレクション」を中心とした作品が収蔵されており、教科書にも掲載されているロダンの「考える像」やモネの「睡蓮」など、数々の名作が常設展示されています。

「国立西洋美術館」に収蔵されている作品は5,500点。これらの作品が、本館、新館、前庭に展示されています。こちらの本館は世界的にも有名な建築家ル・コルビュジエ氏によって設計されており、建物も見どころの一つとなっています。世界文化遺産登録されており、日本唯一のル・コルビュジエ建築ですので、一見のの価値ありです。

「国立西洋美術館」の一番の魅力は何といってもリーズナブルな入館料でしょう。ピカソやモネの絵画、ロダンの彫刻など有名な作品が目白押しで見どころ満載の内容なのですが、一般500円とワンコインで名画を鑑賞できてしまいます。また撮影も自由というから驚きです。

誰もが一度はその名前を気いたことのあるであろう巨匠の作品が常設展示されており、いつでもゆっくりと見ることができます。あまり美術館に行ったことのない方も、美術に詳しくない方も楽しめると思いますので、是非一度足を運んでみてください。

東京都美術館

「東京都美術館」は1926年に福岡出身の実業家、佐藤慶太郎からの100万円(現在の価値にして32億円相当)の寄付により開館した日本初の公立美術館です。1975年に老朽化を理由に新館が建設され、現在の姿となりました。

こちらは戦後の日本建築を代表する建築家、前川國男によって建てられました。随所にこだわり作られていますので、館内に入る前には是非外観を見渡してみてください。

また敷地内には彫刻作品が12点展示されていますのでこちらもお見逃しないように。特に正門正面に展示されたステンレスの球体は、「東京都美術館」のシンボル的な存在となっていますが、こちらもれっきとした彫刻作品。上下に大小の穴があり、下から覗くと空が見えるようになっています。

また通常は5時半までの営業ですが、特別展の開催期間中の金曜日のみ夜まで開館しておりライトアップされます。赤、青、黄色、緑のコントラストが美しく、立ち位置によって見える色が違うで是非一度体感してみてください。

「東京都美術館」は、国内外の有名美術品を日本にいながらにして楽しめる様々な展覧会を比較的に短いスパンで開催しているのが特徴です。どっぷり芸術に浸れるのはもちろんですが、上野公園の自然に囲まれて、歩くだけでも気持ちがいいので是非訪れてみてください。これまであまり美術館に興味がなかった方も新たな発見があるかもしれません。

旧岩崎邸

国の重要文化財にも指定されている「旧岩崎邸」。1896(明治29)年に三菱を創設した岩崎久彌氏の本邸として建てられました。現存しているのは洋館、和館、撞球室(ビリヤード場)の3棟です。

洋館は17世紀イギリスのジャコビアン様式やイスラム風のモチーフを取り入れたデザインで、木造2 階建・地下室付の建物です。主にゲストハウスとして使用されていました。

洋館に併置して建てられていた和館は岩崎家の日常生活の場として使用されており、書院造りの大広間を中心とした三部屋のみが現存しています。木造平屋の校倉風造りの撞球室は、スイスの山小屋を思わせるデザインです。

洋館と撞球室はイギリス人建築家ジョサイア・コンドルによるもので、和館は名棟梁大河喜十郎の施工と言われています。

また大名庭園の形式を取り入れた庭園も見どころの一つです。後に日本の近代庭園の基本となったと言われています。美しい庭園を是非散策してみてください。

アメ横

アメ横はJR上野駅から御徒町駅までの約500メートルの間に約400店舗が立ち並ぶ商店街で、戦後まもなくスタートしました。

「アメ横」といえばお正月用品を買い求める年末の光景を思い浮かべますが、実はショッピングや食べ歩きなど女性好みのスポットがたくさんあります。

有名どころでは、店頭にずらっと並んだカットフルーツが人気の「ニューフルーツ」や濃厚宇治抹茶ソフトで有名な「茶の君野園」、新鮮な魚をつまみに立ち飲みできる「魚草」や本格的なタピオカミルクティーを味わえる「東季17」などがあります。

アクセスも非常に良いですから、是非路地裏散策してみてください。とっておきのディープなスポットに出会えるかもしれません。

上野大仏

1631年に建立された上野大仏。造営当時は高さが約6mあり、100年前まではここ上野に鎮座されていました。

その後、幾度もの災難に見舞われ、その都度修復が行われてきましたが、顔面部を残すのみとなりました。現在はその顔面部を壁に埋め込み、レリーフとして安置されています。そのお姿はかなりのインパクトです。

そして数々の災難を乗り越えてきたことから、これ以上落ちることはない「合格大仏」と親しまれています。近年ではメディアで紹介されたこともあり、合格祈願のパワースポットとして人気があるようです。

絵馬もかなりユニークで、大仏様のお顔が絵馬全面に描かれています。また合格祈願のお守りも人気で、大仏様と同じ青銅で作られており、こちらもお顔のみをモチーフにしています。

絵馬やお守りなどの初穂料は大仏再建の為に使われる予定とのこと。再建されれば新たな上野の名所になることでしょう。

ちなみに大仏様のお顔は触れると運気があがると言われていますので、お越しの際は拝むだけでなく、是非お顔に触れてみてください。

PARCO_ya上野

2017年11月4日にオープンした「上野フロンティアタワー」の1階〜6階にあるパルコ。新屋号「パルコヤ(PARCO_ya)」として、「ちょっと上の、おとなの、パルコ。」をコンセプトに出店しています。

大人向けファッションブランドから地元老舗の新業態まで、これまでのパルコにはなかったテナントを多数誘致しています。出店ブランドは全部で68、その内上野御徒町エリア初進出が52店舗、上野御徒町に縁のある店舗が11店舗あり、新しい価値と地域の魅力を発信しています。

館内は、天然素材にこだわった心地良い空間が特徴で、大人の時間を過ごせるよう演出されています。注目は、1階にある和カフェ&バー「廚 otona くろぎ」。東京で最も予約困難な店と言われる黒木純氏が手掛ける日本料理店「くろぎ」が、出店した新しい形態のお店です。黒を基調とした空間デザインも見所。深夜2時までのバー営業も行っています。

その他にも、エスカレータ横の柱に埋め込まれたバラやラベンダーのドライフラワーによる新しい香りの楽しみ方や、目的地へと自然に導くよう設置された天井に連なる光と孔など新しい演出も盛りだくさん。

また6階のレストランフロアには、初のビルイン出店となる「うえの やぶそば」や「上野 焼肉 陽山道」などもあります。大人のたまり場として注目のスポットです。

上野の森さくらテラス

上野松竹デパートの跡地にオープンしたのが「上野の森さくらテラス」です。全面ガラス張りで、地上3階から地下1階まで19の飲食店が入っています。

施設の中央部分は3階まで吹き抜けで、天井からガラス越しに光が差し込み開放的な空間となっています。屋上テラスは上野公園とつながっており、抜群のロケーションです。テイクアウト専門店やカフェもあり、ちょっとした休憩にも利用できます。

谷中ビアホール

レトロな街並みが人気の谷根千エリアにある「上野桜木あたり」。昭和13年に建てられた三軒続きの古民家をリノベーションして、2015年3月にオープンした複合商業施設です。

この中にクラフトビールが美味しいと有名な「谷中ビアホール」があります。「谷中ビアホール」はチケット制で900円、1,500円、3,000円のいずれかのチケットを購入して、カウンターで注文します。

名物は谷中ビール。このビールが飲めるのは日本中でここだけ!使っている麦とホップの量は通常の2倍、また通常7日間程度の熟成期間のところ、35日間じっくり熟成させています。よって谷中ビールはリッチで、まろやかで飲みやすいビールに仕上がっているのです。

おつまみも充実していて、名物は土鍋を使った和風バーベキューの数々。ビールとの相性はピッタリです。 

またレトロな雰囲気は、フォトジェニックなスポットが満載で、カメラ女子にも人気です。昭和の趣を残す、風情ある古民家は最高のロケーション。和風ビアガーデンで飲むビールは格別です。是非体感してみてください。

根津神社

ヤマトタケル尊が創建されたと伝わる根津神社。1900年の歴史を誇ります。

根津神社の主祭神は、「須佐之男命(すさのおのみこと)」「大山咋命(おおやまくいのみこと)」「誉田別命(ほんだわけのみこと)」の三神。「災厄除け」、「縁結び」、「商売繁盛」、「合格祈願」などのご利益があるとされています。

中でも「縁結び」「恋愛運」のご利益は有名で、境内にある「願掛けカヤの木」や「乙女稲荷神社」、「駒込稲荷神社」は恋愛のパワースポットとされています。

根津神社には、朱塗りが美しい重厚な社殿が、本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門の7つが今も残されています。これらは国の重要文化財に指定されています。

また根津神社の見どころの一つとなっているのが、千本鳥居です。北から南に通り抜けると邪気を祓ってくれるそうです。また春にはこの鳥居をくぐりながら、3000株ものツツジを楽しむことができます。

上野の森美術館

西郷隆盛像からほど近くにあるのが上野の森美術館です。財団法人日本美術協会美術展示館の設備を一新して、1972年4月に開館しました。

定期的に開催される企画展の独創性が魅力の美術館です。また毎年行われる、春の「上野の森美術館大賞展」、夏の「日本の自然を描く展」は若手作家の画壇への登竜門として定評があります。

2006年には別館が増築され、1階に「上野の森美術館ギャラリー」、3階に「上野の森アートスクール」を新設して、活動の幅を広げています。

また、ミュージアムショップで扱っているオリジナルグッズはクオリティが高く、東京土産としてもよろこばれています。

上野フロンティアタワー

2017年11月4日、松坂屋上野店南館跡地に「上野フロンティアタワー」がオープンしました。地下1階は松坂屋上野店、1階〜6階はパルコ、7階〜10階は「TOHO シネマズ」、12階〜22階はオフィスが入った複合商業施設です。

上野御徒町エリアの新しいランドマークとして、幅広い世代が一緒に楽しむことのできる施設となっています。上野フロンティアタワーの中核になるテナントが「PARCO_ya」。

「渋谷PARCO」に代表されるようなサブカルチャーのイメージではなく、上野という街を意識し伝統をテーマにした店舗となっています。地元・上野の名店11店舗の出店が新しい風を吹き込み、大人向けの新しいパルコとして注目を集めています。

地下1階の「松坂屋上野店」には、「上野が、すき。ステーション」があります。上野の魅力を発信する案内所の他、上野エリアの老舗・名店から集めた選りすぐりの商品が並びエリアの魅力を発信しています。中には名店同士がコラボレーションしたオリジナル商品もあるので是非お立ち寄りください。

7階から10階にはシネマコンプレックス「TOHOシネマズ 上野」があります。近隣の秋葉原を意識し、アニメファンから支持される上映ラインナップが魅力となっています。

上野東照宮

上野東照宮には徳川家康、徳川吉宗、徳川慶喜が祀られています。1627年に藤堂高虎によって造営されました。上野東照宮は、5つの国指定重要文化財を有しています。

まずは「本殿」。金色殿とも呼ばれており、これでもか!というくらい贅沢に金箔が使用されており、豪華絢爛の一言に尽きます。現存している社殿は徳川家光によって建て替えられたものですが、その後の関東大震災や戦争でも焼失することもなく、今に至る大変貴重な建造物です。

続いて「唐門」。金色に輝くこの門は外国人観光客に人気の撮影スポットです。きらびやかさに目を奪われがちですが、見どころは、扉の左右を守るように施された“昇り龍・降り龍”の彫刻で、名工・左甚五郎の作品です。外側だけでなく、内側にも彫刻がありますので、拝観料はかかりますが、是非中にも入ってみてください。

その他にも動植物の彫刻が施された「透塀」や、全国の大名から奉納された48基の「銅灯篭」、関東大震災でもビクともしなかったと有名な「大石鳥居」も重要文化財です。

そして忘れてはいけないのが社殿脇にある“御狸様”こと「栄誉権現社」。「他を抜く」からタヌキが縁起が良いということで、受験や就職など必勝のご利益ありとのことですので参拝をお忘れなく。

夕やけだんだん

JR日暮里駅の北口を出て、緩やかに上る御殿坂を歩いて行くと、「夕焼けだんだん」と呼ばれる階段があります。

この名前、夕方この階段に座って、谷中銀座方向を見ると綺麗な夕焼けが見えることから、一般公募で選ばれたとか。なんだかノスタルジックな映像が浮かんでくるような素敵なネーミングです。

夕焼けだんだんを降りると「谷中銀座」の入口です。オレンジ色に染まる夕焼けの中に広がる商店街とそこに集う人々、夕焼けの絶景スポットと言われるのも納得です。また階段にはたくさんの猫も集まってきます。

多慶屋

多慶屋を知っていますか?「たけや」と読みます。都内最大級の総合ディスカウントストアの老舗です。東京御徒町駅すぐのところにある紫色のビル群、これ全部が多慶屋の店舗です。凄いインパクトですからすぐにわかるでしょう。

食料品・日用雑貨・衣料品全般から高級ブランド品・宝飾品関係、そして家具まで、とにかくなんでも取り扱っています。なんとその数20万点以上!というから驚きです。

そして何よりお値段がとてもお得!地元の人はスーパーやドンキに行くより、まず「多慶屋」というほどです。テーマ別に9店舗に分かれていますので、どの店舗に何が入っているのかあらかじめリサーチしてから出かけるのが良いでしょう。

でも9つの店舗を一日かけてブラブラ探索するのも楽しいですよ。

不忍池

上野恩賜公園の南に広がるのが天然池「不忍池」。「しのばずのいけ」と読みます。

池の中央には弁財天を祀る弁天島(中之島)があります。池は遊歩のための堤防で3つに区切られており、それぞれ「ボート池」「蓮池」「鵜の池」と呼ばれています。

「ボート池」では、手漕ぎボートやスワンボート、サイクルボートで遊ぶことができます。カミツキガメやワニガメがいるようなので、池の中に手を入れたりしないようにお気をつけください。

続いて「蓮池」。7月~8月にかけて、池一面が蓮の花で覆われます。蓮池内に整備された「ハス観察ゾーン」でゆっくり楽しむのがオススメです。東京の夏の風物詩として都民に愛されているスポットです。

「鵜の池」ではカワウなどの野鳥が生息しています。飛来してくる渡り鳥の種類も豊富で、冬にはバードウォッチングも楽しむことができます。

森鴎外記念館

小説家・戯曲家・評論家・翻訳家・軍医など、様々な顔を持つ森鴎外。文京区立森鴎外記念館には多くの関連資料が展示してありますので、文豪としての森鴎外以外の足跡もたどることができます。

こちらの記念館、生誕150年目にあたる2012年に、旧居「観潮楼」跡地にオープンしました。設計は建築家・陶器二三雄氏。建築物としても非常に美しく、2階からの眺めも素晴らしいと評判です。

「観潮楼」は2階から東京湾が望めることから名付けられたそうで、鴎外は1892年から亡くなる1922年までこちらで過ごしました。「青年」「雁」などの名作が執筆されたのもこの場所です。

それでは森鴎外記念館の見どころを紹介していきましょう。

地下1階の展示室には、原稿、日記、書簡などの資料が展示されており、観潮楼での交流や、ここで書かれた作品を通して鴎外を紹介しています。

2階には図書室があります。記念館が所蔵している、自筆原稿、生前発行の図書、雑誌、研究書を閲覧することができます。 閲覧できる資料は、自筆原稿をはじめどれも貴重なものばかりです。遺品など一部の資料は閲覧するために事前申請が必要です。

館内1階にはカフェがあり、鴎外ゆかりの庭園を眺めながら、お茶を楽しむことができます。こちらのお庭には当時からある大イチョウの木をはじめ、鴎外が親しんだと伝わる草花が植えられており、イチョウの木の根元には鴎外が実際に腰かけていたといわれる「三人冗語の石」もあります。

庭園の向こうにスカイツリーを望みながら、ゆっくりとした時間を過ごすのもオススメです。

谷中銀座商店街

谷中銀座商店街は、東京都台東区の日暮里駅近くにある商店街です。全長170メートルにわたる通りには、昔ながらの個人商店が約70店舗立ち並んでいます。

日暮里駅から進むと商店街の入口手前にあるのが、夕日の名所として有名な「夕やけだんだん」です。こちらの商店街、昭和の懐かしい景観を残しており、数々の映画やドラマのロケ地として使用されています。

東京の中でも特に有名な商店街「谷中銀座商店街」。お買い物はもちろん、食べ歩きできるお店も数多くありますし、下町レトロな雰囲気の町並みはフォトジェニックなスポットもいっぱいです。

また行列のできるグルメスポットと言えば、かき氷の「ひみつ堂」、メンチカツの「肉のサトー」、同じくメンチカツの「肉のすずき」などがあげられるでしょう。楽しみ方満載ですので、是非一度散策してみてはいかがでしょうか。

みはし上野本店

あんみつで有名な「みはし上野本店」。昭和23年創業の老舗で、長年上野の地で愛され続ける甘味処です。

現在のお店は昭和51年に建てられたもので、柱には杉やひのきを使用、照明には障子が張られています。和の趣きを感じさせる内装は、落ち着ける空間を作り出しています。器にもこだわり、オリジナルの美濃焼きを使用しています。

こだわりの「あんみつ」はノスタルジーを感じさせる逸品です。

まるで羊羹のように四角くまとめられているあんは、北海道十勝の小豆が使用されています。蜜はさっぱりとしていて、寒天は角の立った適度な硬さとなめらかな舌触りが特徴です。そこにちょうどいい硬さの求肥と、ちょっとすっぱめのみかんが良いアクセントになっています。正統派・あんみつ!と言ったところでしょうか。

お店で人気ナンバーワンなのが、クリームあんみつです。その他にもおしるこやかき氷など、20種類程の甘味メニューが揃っていますので、みんなでシェアして食べるのもいいかもしれません。

また店頭ではお持ち帰り用の商品も売られていますので、天気の良い日は、近くの上野公園で頂くのも良いですね。

カヤバ珈琲

JR日暮里駅から歩いて10分のところに、古民家カフェとして有名な「カヤバ珈琲」があります。そこだけタイムスリップしたような佇まいのお店です。

カヤバ珈琲が誕生したのは昭和13年。谷中で70年近く営業されていましたが、創業者がお亡くなりになり平成18年に惜しまれつつも閉店しました。その後店の再建を望む多くの方の有志を受け、平成21年に復活、現在も多くのファンに愛され続けています。

カヤバ珈琲の建物は、大正5年に建てられたもので、リノベーションして営業されています。2階建てで1階はカウンターとテーブル席、2階は座敷になっています。

おすすめなのは2階の座敷席。広々としていて、窓からは日の光が溢れ、見晴らしも良い開放的な空間ですので、ゆっくりくつろぐことができそうです。

カヤバ珈琲の名物と言えばふわふわのたまごサンド。サンドしてある玉子は、甘い厚焼き玉子で、パンに塗ってある辛子マヨネーズとの相性も抜群。パンも玉子もあたたかくて、ふわふわ、幸せいっぱいになること間違いなしです。

もうひとつ忘れてはいけないのが、旧カヤバ珈琲時代からの名物メニュー、ルシアン。コーヒーとココアを半分ずつ混ぜ合わせたホットドリンクです。コーヒーの苦味とココアの甘さが意外にも合っていて美味しいですよ。

レトロで落ち着いた雰囲気の中で贅沢な時間を楽しんでみてください。

寛永寺

寛永寺は、上野公園内にある寺院です。天海僧正によって開山され、江戸城の北東(鬼門)にあって江戸を守ってきました。また増上寺と共に徳川家の祈祷所・菩提寺を勤め、歴代将軍15人のうち6人がこの寺院に眠っています。

最盛期には境内の広さが35万坪を誇り、壮大な根本中堂(総本堂)をはじめ、小堀遠州作の名園、清水観音堂、不忍池弁天堂、五重塔、開山堂、大仏殿などの伽藍を有していました。

徳川家の菩提寺であった寛永寺は、多数の文化財を保有しており、それらは見学することができます。重要文化財に指定されているものに、根本中堂に祀られている最澄が自刻したと伝えられている薬師瑠璃光如来像、京都の清水寺を模した清水観音堂、6人の徳川将軍が埋葬されている徳川歴代将軍御霊廟、上野動物園内にある旧寛永寺五重塔などがあります。

事前に申し込みが必要なものもありますので、公式サイトで確認することをオススメします。

この他、境内には150年ぶりに復元された歌川広重作の浮世絵「江戸名所百景」に描かれている月の松があり、一見の価値ありです。

東京国立博物館

東京国立博物館(トーハク)は、1872(明治5)年に開館した日本最古の博物館です。日本で初めて博覧会が開催された会場でもあります。

2001年には本館が「旧東京帝室博物館本館」として、国の重要文化財に指定されました。瓦屋根や大階段、ラウンジのタイル模様やモザイクなどの装飾など見どころ満載です。

その他に東洋館をはじめ、平成館や表慶館、法隆寺宝物館、黒田記念館があり、表慶館も明治以降の洋風建築を代表するものとして、重要文化財に認定されています。

東京国立博物館の総所蔵物の数は11万点を超え、そのうち88点の国宝、636件の重要文化財を所蔵しており、現在でもそのコレクションの数は増えています。日本の歴史をたどれる鎧や刀剣、土器などの展示物から、東洋諸国の貴重な文化財を鑑賞できる博物館です。

教科書に載っている有名な土偶や埴輪、土器もたくさんあり、国宝「挂甲の武人(けいこうのぶじん)」や重要文化財「遮光器土偶(しゃこうきどぐう)」、日本に現存する最古だと言われている文字が見られる国宝「銀象嵌銘大刀(ぎんぞうがんめいたち)」、重要文化財「踊る人々」など見学できます。

みつばち

明治42年創業、100年以上の歴史を持つ、湯島の「甘味処みつばち」。小倉アイス発祥の店として有名です。

あんみつや氷菓など、季節に合わせた甘味を販売しており。持ち帰りはもちろん、店内奥の喫茶でいただくこともできます。

お店の看板商品でもある「小倉アイス」の原料は、小豆と塩と砂糖と水のみと至ってシンプル。乳脂肪分0なので、舌触りはなめらかで軽い食感が特徴です。白玉や求肥などお好みのトッピングでカスタマイズして楽しむのがオススメです。

小倉アイスと同じくらい人気があるのが、小倉あんみつです。寒天は伊豆産、赤えんどう豆は北海道産と原材料にもこだわっており、素材そのものの味わいが楽しめます。

実はもう一つ、小倉あんみつが人気の秘密があります。それは好きなだけかけられる自家製の黒蜜です。沖縄産の黒糖で出来た濃厚な黒蜜は、黒糖本来の甘さで大人気。持ち帰り用の黒蜜も販売しているほどです。

素材の良さを大事に、味を守り続けている作り手の思いが、100年以上愛され続けた理由なのでしょう。立地の良さや日本らしさを感じさせる街の雰囲気から、最近では外国人観光客にも人気のスポットとなっています。

玉林寺

「望湖山玉林寺」は台東区谷中1丁目にある曹洞宗の寺院です。1591年の創建と伝わっています。

山門から木々に囲まれた参道が続き、それを抜けると正面に堂々とした本堂が見えてきます。静かで大きな境内です。玉林寺の山号「望湖山」ですが、石田良介著作の「谷根千百景」によると、徳川3代将軍家光がお成りになった折、南に広がる不忍池を見渡して、当寺を「望湖禅林」と名付けたことに由来するそうです。

本堂の裏には東京都の天然記念物に指定されている樹齢600年を超える椎の大木があり、本堂前には第58代横綱の千代の富士像があります。玉林寺は千代の富士関の菩提寺です。

湯島天神

湯島天神の名称で親しまれている「湯島天満宮」。学問の神様「菅原道真」が祭られおり、受験シーズンには多くの受験生が合格祈願に訪れます。

しかしこの湯島天神、ご利益は学問だけではありません。実は都内でも有数のパワースポットで、宝くじ運や縁結び、病気回復まで、たくさんのご利益があるとか。是非参拝してパワーをチャージしてください。

「湯島天満宮」は458年に雄略天皇によって建立されました。御祭神は天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)と菅原道真公。

天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)は、日本神話に出てくる大地の神様で開運、勝運を司ります。菅原道真公は言わずと知れた学問の神様。「勝運・くじ運」と「学問・合格」、この2つのパワーをご利益とするのですから、これは是非とも訪れたいものです。

その他にも境内には散策スポットが多数あります。体調の悪いところと同じ部分を撫でるとご利益があると言われている「撫で牛」や、落し物や迷子があるときにお願いすると見つかると言われている「奇縁氷人石」、また泉鏡花が愛した「梅園」、都内ではここにしかない「ガス灯」、広重の「江戸名所百景」が展示されている「宝物殿」など見どころ満載です。

花園稲荷神社

上野恩賜公園内にある花園稲荷神社。伏見稲荷大社の「千本鳥居」には及びませんが、幾重にも連なった赤い鳥居がとても美しい神社です。また上野公園内ということもあり、木々の緑とのコントラストも、日本的な神秘さを感じさせます。外国人観光客にも人気のスポットとなっています。

こちらの神社、恋愛や縁結びのパワースポットとして有名です。また花園稲荷神社の旧社殿跡は「穴稲荷」と呼ばれており、知る人ぞ知るパワースポットです。現社殿の手前に石窟があり、もともとここに神様をお祀りしていたことから、「穴稲荷」と呼ばれていました。

関東屈指のパワースポットのひとつとも言われています。是非こちらも参拝してください。

清水観音堂

上野恩賜公園の中にある清水観音堂は、1631年に天海大僧正によって建立されました。幕末の上野の戦で唯一戦火を免れた建物で重要文化財に指定されています。

京都の清水寺と同じ舞台造りで、歌川広重の「名所江戸百景」にもなっている「月の松」があることでも有名です。満月に見立て松の枝を丸めたその丸の間から不忍池の弁天堂が望めるようになっています。

また清水の舞台から「心願成就」の思いをこめて、願玉を投げて月の上に玉を留めると願いが成就するといわれています。願い玉は5個で500円です。是非チャレンジしてみてください。