「伏見稲荷大社」は全国に30,000社ほどある稲荷神社の総本山で、京都市伏見区にあります。外国人に一番人気がある日本の観光スポットでもあり、テレビでも特集されることの多い観光スポットです。伏見稲荷のある稲荷山全体は神社の神域になっており、伏見稲荷大社全域を観光する時には山登り気分も味わうことができます。
近頃では日本人よりも外国人観光客のほうが多いほど!本記事では、伏見稲荷大社の魅力と見どころに迫ります。伏見稲荷観光をお考えの方は是非参考にしてみてください。
京都「伏見稲荷大社」の基本情報
京都「伏見稲荷大社」の歴史
伏見稲荷大社の起源は711年2月7日。勅命を受けた伊侶巨秦公が、京都の稲荷山にある山の頂に稲荷大社を祀ったのが始まりです。その後、816年には社殿が建設され940年になると神階の最高位である従一位の社格が授与されました。963年には、京都の東南の方角を守る神社として定められました。
1438年には、後花園天皇が、将軍足利義教に対し稲荷山山頂の稲荷大神の祠を山麓に移すように命じました。応仁の乱を経て、現在の本殿が復興したのが1499年です。明治時代になると、神仏分離令が発令され廃仏棄釈の考え方が生まれ、伏見稲荷大社を管理していた別当寺の愛染寺が廃寺になりました。
このようにして、仏殿、仏像の一部が、泉涌寺・別院「雲龍院」に移管される稲荷信仰は神道形式の稲荷信仰へと変わっていきました。1946年には「宗教法人・伏見稲荷大社」に改称しました。伏見稲荷大社は、こういった歴史を持っています。
伏見稲荷大社は長い歴史を持っており、詳しくここで説明すると、とても長くなりますので詳細は下記の公式ホームページを参照してください。
詳細 : http://inari.jp/about/num11/
京都「伏見稲荷大社」のご利益
「伏見稲荷大社」は五穀豊穣の神様・商売繁盛の神様として、信仰を集めていますが、それ以外にも学業成就・万病平癒・安産などの祈願にもおすすめです。多くのご利益をいただけるのが「伏見稲荷大社」です。
遠方の方や高齢者の方は、郵送でも申し込めますので「伏見稲荷大社」に参拝できなくてもご利益があります。公式ホームページで郵送申し込みフォームを印刷して初穂料と荷造送料を同封して、現金書留で郵送できます。
主なご祈祷をご紹介しておきましょう。
- 商売繁昌
- 家内安全
- 交通安全
- 厄除
- 開運招福
- 入試合格
- 学業成就
- 大漁満足
- 海上安全
- 良縁
- 心願成就
- 初宮
- 旅行安全
- 安産
- 子授
- 病気平癒
- 七五三詣
「伏見稲荷大社」の御祭神である宇迦之御魂大神は保食神とも呼ばれていますので、繁栄のご神徳があり、お仕事の成功を祈願する人たちが多いです。御祭神である佐田彦大神は、交通安全・道中安全の神様で、自動車のお祓いもしていただけます。
厄除は、男性の42歳・女性の33歳は大厄になりますので、この年の前後、前厄・後厄と合わせてお祈りする習慣があります。初宮は、生まれお子様の幸福と成長を祈るもので、男子は30日目・女子は31日目になっています。
京都「伏見稲荷大社」のお土産におすすめ「おみくじ・お守り」
「伏見稲荷大社」に参拝したときの、お土産といいますと「おみくじ」と「おまもり」です。おみくじで特徴的なことは、「凶」がないことでしょう。一般的な神社のおみくじと比べるとおみくじの種類が少ないです。縁起の良い幸福を招く神社と平安時代からの由緒があるからです。
一番良いおみくじは「大大吉」ですから、挑戦してみてください。「大大吉」が引ける神社は全国でも珍しいと言われています。
伏見稲荷神社で人気なのは「キツネみくじ」です。500円でかわいい白いキツネがお土産になるのです。おみくじを引ける場所は、次のとおりです。
- 本殿横・社務所
- 奥社奉拝所の社務所
- 御膳谷奉拝所・社務所
- 稲荷山山頂(無料)
- 伏見稲荷大社近くの「荒木神社」
- 伏見稲荷大社周辺・付近の参道商店街
お土産の定番である「お守り」の種類は次の通りです。ちょっと詳細にご紹介しておきますね。お守りやお札は1年に1度受けかえすることになっています。郵送でも申し込めるようなシステムです。
種類 | 初穂料 | サイズ(単位:cm) |
---|---|---|
ご家庭の家内安全の神札 | 1,000円 | 大:24.5×7・中:21×7 |
会社・商店・事務所の商売繁昌の神札 | 大:2,000円・中:1,000円 | 大:26×7.5・中:20×6.5 |
厄除け・方除・災難除けの神札 | 2,000円 | 26×7.5 |
厄除け・方除・災難除けのお守り | 800円 | 7.5×5 |
諸願成就・長寿のお守り | 3,000円 | 11×5.5 |
健康・諸願成就・無病息災のお守り(赤と紫) | 800円 | 7.5×5 |
交通安全のお守り:車体守 | 1,000円 | 13.5×5 |
交通安全のお守り:肌守(自転車・肌身用) | 500円 | 8×4 |
商売繁昌のお守り | 800円 | 7.5×5 |
為したいことが成就するお守り | 500円 | 8×3 |
お金の源「種銭」 | 500円 | 6×3 |
金運招福のお守り | 1,000円 | 7×4.5 |
学業成就のお守り | 500円 | 5.5×3 |
入学試験等のお守り | 500円 | 8.5×3.5 |
子供の健康・安全のお守り | 500円 | 5.5×3 |
願いが通るお守り | 500円 | 3×2 |
身体健全・健康のお守り | 1,000円 | 9×6 |
病気全快のお守り | 1,500円 | 9×6 |
京都「伏見稲荷大社」のライトアップ時期
「伏見稲荷大社」のライトアップは写真でも見ても幻想的です。普段の日でも閉門時間がなく、日没になるとライトが点灯されていますから、夜間の参拝もできます。
「本宮祭」のある毎年7月19日開催されるライトアップは特別で、境内にある灯篭が6時から22時頃までともされます。灯りは21時ごろから順番に消灯されてゆきます。
これは稲荷大社の御分霊を祀るために、全国の信者が総本宮に参拝し神様に感謝するお祭りです。前日と当日の2日間開催されますが、年度によって開催日が違う場合もありますので、事前にオフィシャル・ウェブサイトでチェックしておきましょう。画家さんから奉納された400数点の行灯画はとっても幻想的で迫力があります。
本宮祭:7月土用入後初の日曜日または祝日9時~22時頃
※期間中は駐車場を使うことができません。
京都「伏見稲荷大社」のアクセス・駐車場
「伏見稲荷大社」へは、電車・バスなどの公共交通機関を利用することをおすすめします。
電車を使って行く場合は
(1)JR奈良線を利用する場合:「稲荷駅」下車徒歩直ぐで、京都駅より5分の乗車です。
(2)京阪本線を利用する場合:「伏見稲荷駅」下車して、東方面へ徒歩5分です。
市バスを使って行く場合は
(1)南5系統のバスで「稲荷大社前」下車し、東へ向かって、徒歩約7分です。
自動車を使って行く場合は
(1)名神高速道路「京都南インター」から約20分です。
(2)阪神高速道路「上鳥羽出口」から 約10分です。
駐車場についてのご注意
「伏見稲荷大社」の駐車場だけでなく、周辺の道路はとても混雑して大渋滞になることも珍しくありません。参拝される場合は公共交通機関を利用するのがベストです。参拝以外の駐車はことわられますし、駐車場が満車の場合は現場係員の指示に従い車を移動することになります。また12月30日より1月5日迄は境内駐車場を閉鎖されますし、初詣期間は臨時の交通規制が実施されます。
住所:京都市伏見区深草薮之内町68
電話番号:075-641-7331
行き方:京阪電車「伏見稲荷」駅から徒歩6分・JR奈良線「稲荷」駅から徒歩すぐ
拝観時間:自由
定休日:なし
公式ホームページ:http://inari.jp/
京都「伏見稲荷大社」の拝観料・開場時間
「伏見稲荷大社」の一般参拝は無料になっていますが、ご祈祷拝受は有料です。料金が不要になっていることも観光客の多さに拍車をかけています。また、参拝は終日可能になっており、閉門はありませんので24時間大丈夫です。このことからライトが点灯される夕方から夜にかけて観光客が増えています。
拝観料 | 開場時間 |
無料 | 24時間OK(閉門なし) |
京都「伏見稲荷大社」の観光の見どころ
「伏見稲荷大社」は今や、世界的な規模で有名な観光地になっています。特に「千本鳥居」は幻想的なライトアップでトップクラスの写真撮影スポットになっています。これ以外にも、豊臣秀吉の命により作られた「楼門」も迫力があります。
「おもかるいし」を持ち上げることで、願いごとが試せるのも楽しいシーンとなります。「熊鷹社」はなくしてしまった品物を見つける神様です。「お山めぐり」では、ちょっとしたハイキング気分を楽しめます。
「奇妙大明神」は商売繁盛をお願いできますし、随所に「キツネ」の姿があり、見つけてはInstagram(インスタグラム)にアップする女子たちも多いですね。ちょっと疲れたら、「稲荷茶寮」で甘い物を食べてみるのもおすすめです。
「伏見神寶神社」は竹取物語のゆかりがありますし、「御劔社」では雷神や竜神にあやかることができます。「薬力健康たまご」は健康になることを祈って、いただきましょう。縁結びをお願いするならば、「口入稲荷神社」で決定です。普通の神社と違って、御朱印を集めるならば、最低でも2時間は必要でしょう。
一番高い場所にある「一ノ峰」ならば、軽い登山のスタイルは必要かもしれません。山全体が伏見稲荷大社の境内と考えてもいいでしょう。では、ひとつずつ、ご紹介してまいります。
世界的にも有名!伏見稲荷大社の「千本鳥居」
「千本鳥居」の高さは約2メートルあり、柱の直径は細いもので15センチ、太いものになると30センチあります。両方の柱の幅を計ってみると2メートル50センチほどになっています。鳥居の形状は数種類あるのですが千本鳥居は明神型鳥居と呼ばれるものです。
最近では鳥居の材質が金属製になっているものも増えていますが、伏見稲荷大社の鳥居は、桧や杉を使った木製です。千本鳥居は本殿の右サイドに並んでいます。最近は混雑しており、なかなか前に進めないこともありますが、10分程度あれば、くぐり終えることができるでしょう。
奥宮から奥社奉拝所への山道の鳥居が千本鳥居になっています。千本の鳥居があるのかどうかですが、千本というのは数え切れない数の鳥居があるという意味合いです。鳥居の破損もあるので1日3本程度の修繕がされていますし、新しく奉納されている鳥居もありますのです。だいたい3,000基ほどの鳥居があると言われています。
千本鳥居の距離は400メートルほどで、階段は1300段ほどあります。稲荷山全体としては4キロほどの長さがありますので、1割程度が千本鳥居と考えていいでしょう。平日でも混み合うので「右側通行」をするというルールがあります。
特におすすめしたいのは夜の参拝!灯篭に灯りが灯りますので、色鮮やかな朱色に光が反射して幻想的な世界になります。昼間の千本鳥居と夜の千本鳥居はまったくことなった印象になりますよ。できるだけ空いている時間帯ですが、まずは平日を狙いましょう。朝8時以前の時間帯か夜6時以降ならば、混雑もマシですね。
千本鳥居の色は独特の色で「稲荷塗」と呼ばれています。公式ホームページでは朱色は魔力に対抗する色という意味合いを持っているようですね。実際には、朱色の原材料が水銀ですので、木材の耐久度を高めているのです。腐ることを少しでも止めたいという工夫からのようですね。
これほど人気になっている千本鳥居ですが、現在奉納は予約待ちの状態で募集を打ち切っています。鳥居を造営する場所がないのです。数年後には再開される予定ですから、奉納を希望されるならば社務所に聞いてみるといいでしょう。
気になるお値段ですが5号サイズの小さなもので175,000円です。大きいサイズで10号になると130万円以上の料金になります。奉納された鳥居の裏側には会社名や個人名が記載されています。鳥居の奉納が習慣になったのは江戸時代です。
願いが「通る」という意味合いから行われるようになった風習です。これだけたくさんの鳥居が奉納されているのですから、それだか多くの願いがかなっている証明にもなっていますね。
太閤秀吉殿下が造営した「楼門」
伏見稲荷大社の「楼門」の創建年は不明ですが、安土桃山時代に再建されております。2014年には重要文化財に指定されました。「入母屋造」と呼ばれる建築様式で、屋根は「檜皮葺」になっています。再建された理由ですが、応仁の乱のときに火がまわってきて、社殿や門が燃えたからです。このときに文献なども焼けてしまったので創建年がわからないのです。
豊臣秀吉が再建したのですが、母親の「大政所」の病気の治癒を祈願して寄進したと言われています。再建年は天正17年(1589年)なのですが、修繕工事のときに、天正17年と記載された墨書が見つけられたからです。
「楼門」の「楼」は重層の建物の意味や物見やぐらの意味を持っています。かつて、「楼門」は2階建てになっており「二重門」と呼ばれていました。つまり2種類あったのですが、これを区別するために次のように呼び方を定義されたのです。
- 【二重門】1階部分と2階部分にそれぞれ屋根がある門
- 【楼門】2階だけに屋根がある門
門の右側と左側には、「随身像」がそれぞれ1つずつ安置されています。衣装を見てみると平安貴族みたいな和装装束の姿をしています。弓を持っており、矢筒を背負っているポーズです。これは警備兵としての意味があり伏見稲荷大社のボディーガード的な役割をしています。右側は「右大臣」・左側は「左大臣」です。
よく見ると右大臣は口を閉じています(吽形)が、左大臣は口を開けている(阿形)です。顔付きをみると右大臣は若く左大臣は年輩者のようです。
願いごとが叶うか試そう「おもかるいし」
「おもかるいし」は灯篭に向かって願いごとをしたあとに、もちあげるようにします。自分が想像しているよりも軽く感じた場合は願いごとが叶いやすいのですが、重ければ願いごとが、叶いにくいとされている試し石のことです。重さは体感ですが5キロから7キロほどでボーリングのボールよりも少し小さい程度です。
片手で持ち上げるのは危険ですから両手を使って持ち上げてください。また置くときにも指を挟んだりしないように注意しましょう。千本鳥居の奥にある奥社奉拝所の奥にありますのでわかりやすいですよ。案内板も掲示されていますし、並び方のルールもしっかり読んでおきましょう。
「おもかるいし」は2つあるのですが、それでも平日で10人程度の人が並んでいます。時間があるならば、試してみましょう。千本鳥居から「おもかるいし」までの時間は5分から15分程度です。混雑している場合は時間がかかります。
「おもかるいし」を軽いと感じる秘訣ですが、最初からめちゃくちゃ重い石だと念じておくことです。そうすれば、軽いと感じてくれるでしょう。ちょっとした豆知識ですので覚えておいて損はありません。
無くした物を見つけられるかな「熊鷹社」
こだま池の畔・山道沿いに、無くした物を見つけられると言われている「熊鷹社」があります。ここは勝負するときにもお願いをするといいのです。一発勝負をしなければならないときは、訪れてみてください。薄暗いところにたくさんの蝋燭がともっており、独特の雰囲気を感じます。
読み方は(くまたかしゃ)です。最強のパワースポットと感じる人が多い神社で、境内にある新池は「こだま池」とも呼ばれています。手とパチパチと叩いて、こだまがはね返ってきた方角に、人などの捜し物の手がかりがあると言われています。新池に突き出すように鎮座しているのが特徴になっています。
神域稲荷山をめぐる「お山めぐり」
千本鳥居を通り抜けて、奥社奉拝所に到着するとユニークな絵馬がみられます。参拝者が絵馬にイラストを書くなどオリジナリティーを発揮しています。キツネをかたどった絵馬で、いろいろ見ていてもあきません。伏見稲荷大社の一般的な参拝はここまで、ですがここから先も道は続いています。「お山めぐり」は稲生山をぐるっと回るコースで、この奥社奉拝所がいわばスタート地点になります。
一周すると約4キロメートルの距離になります。参拝者の体力や年齢によっても違いますが、2時間から3時間の所要時間になるでしょう。トレッキングシューズなどを準備しておくといいと思います。服装も山登りを想定しておくことをおすすめします。途中にはたくさんの末社があり、カワイイですし、随所にキツネの石像が迎えて、凜々しく感じると思いますよ。
商売繁盛を願って「奇妙大明神」
投資家の人たちが注目しているのが商売繁盛を願ってお参りできる「奇妙大明神」です。その理由は根っこの部分が持ち上がっている松があるからです。「値が上がる値上がり松」として参拝者があとをたちません。
伏見稲荷大社の奥社から山頂へ向かう途中にあります。ちょっと歪な形状の松の木があるので、それを目印にしましょう。その松の木の根は地面から持ち上がるようになっていて、人間の股のような形です。
この股の根をくぐると神経痛や肩こりによくなり、体がらくになったとか、商売繁盛にご利益があるとされて、信仰されてきました。でも今は御神木が枯れてきており、くぐることは禁止となっています。
境内各所で見守ってくれる「キツネ」
伏見稲荷大社の特徴として狛狐が多いことがあげられます。キツネの顔をみると何やら口に咥えていますが、これは4種類あるようですね。
- 稲穂
- 巻物
- 鍵
- 玉
それぞれ何を表しているのかまとめてご紹介します。
種類 | 表しているもの |
---|---|
稲穂 | 五穀豊穣 |
巻物 | 知恵 |
鍵 | 稲荷神の御霊を身に着けようとする願望 |
玉 | 稲荷神の霊徳の象徴 |
巻物を咥えていたり、逆立ちをしていたり、いろんなポーズで参拝者を迎えてうれているようです。キツネの石像は神の使いと考えられています。
ホット一息つける茶寮「稲荷茶寮」
伏見稲荷大社は広大な敷地がありますから、ホット一息つけるときが欲しいです。そんなときにおすすめしたい茶寮が「稲荷茶寮」です。人気のメニューは定番ですが「稲荷パフェ」になります。抹茶アイス・自家製あん・黒豆など和の要素がたっぷり入っている特別感があるスイーツで、つかれもふっとびますよ。
伏見稲荷大社のシンボルである稲穂やお米のパフが添えられており、ついついスマートフォンで写真を撮影したくなりますね。せんべいには、キツネのプリントがついているので見逃さないでくださいね。
夏場は「稲荷かき氷」は季節限定でおすすめしたいです。小豆の自家製あんがたっぷりトッピングされており、宇治抹茶の濃い蜜との相性がバッチリです。抹茶のソフトクリームは、味も濃いめでテイクアウトもできます。ちょっと小腹が減っているならば「濃い抹茶ぜんざい」がいいでしょう。おやつとしても最適で、抹茶の苦みと品のある甘さが絶品……おとなの味がしますね。
住所:京都市伏見区深草藪之内町68
営業時間:10時~16時
電話番号:075-286-3631
行き方:
JR奈良線を利用する場合:「稲荷駅」下車して、徒歩にて約5分
京阪本線を利用する場合: 「伏見稲荷駅」下車して、徒歩にて約10分
定休日:不定休
予算:1,000円から2,000円
公式ホームページ:http://www.inarisaryo.kyoto
竹取物語ゆかりの地、叶雛信仰のある「伏見神寶神社」
竹取物語ゆかりの地、叶雛信仰のある「伏見神寶神社」も見逃せない観光スポットとなっています。読み方は(ふしいかんだらじんじゃ)です。奥の院の先に千本鳥居がありますが、その途中に看板が立っています。数分、階段と山道を登ったところにあります。
看板には【徒歩2分】と掲示されていますが、入口の階段の奥はけっこうな勾配があり、急な坂道になっています。千本鳥居の喧噪とは違った荘厳な雰囲気を感じられるスポットですね。
境内の入口と本殿の前には叶雛(かなえびな)が置かれています。千代紙で作られた神衣がたくさんかけられています。その柄がとってもすてきですね。社務所で300円支払い叶雛を購入し、上下に開いて中にお願いしたいことと名前を記入します。叶雛がかけられている場所に結べばOKです。
願いごとも名前も他人に見られることもないのでプライバシーも保護されます。学業成就とか心願成就などでもいいのです。英語でも案内があるので外国人の人たちも願いごとを書いているのでしょう。
宇多乃君かぐや姫の愛染碑とその横のたけのこ石を見ていると、竹取物語のゆかりであることが信じられます。伏見神宝神社のあるあたりは「竹の下の道」とも言われていますので、ロマンチックな気分に浸れますね。
雷神・龍神にあやかる「御劔社」
雷神・龍神にあやかる「御劔社」も伏見稲荷大社で注目したい観光スポットです。読み方は(みつるぎしゃ)で、運勢や運気アップが期待できます。別名「長者社」とも呼ばれており、雷神・龍神や宿るパワースポットとして人気です。
「焼刃の水」といわれている井戸がありますので、ご神水として持ち帰ると、運気が上昇するそうですから、空のペットボトルをお忘れなく!神社の後ろにまわりますと、「劔石」「雷石」の2つの岩がしめ縄でくくられています。運気や運勢がアップするパワーストーンですから、手で触れてみましょう。
健康祈願で食べたい「薬力健康たまご」
健康祈願で食べたい「薬力健康たまご」があるのが、「薬力社」です。読み方は「やくりきしゃ」で、ご利益は次の4つが有名です。
- 健康長寿
- 無病息災
- 薬局、製薬会社の関係の仕事運の向上・繁栄
- 飲薬する際のトラブル除災
薬力社の近くにあるのが「薬力亭」(やくりきてい)というお店屋さんです。参道を挟むようにして、お茶席が設置されています。薬力社の涌き水で作られたゆで卵が販売されており、座っていただくことができます。その名前が「薬力健康たまご」で、名物となっています。
「薬力社」のそばには涌き水がでているのですが、これを飲むと長生きができて健康に生活できるという言い伝えがあります。薬を飲むときも、この水で薬を飲むことで、効果が高まり治癒しやすいのです。熱がでたときも、この涌き水を使うと熱が上がりにくくなり、熱がさがりやすいらしいです。
「薬力健康たまご」は1個80円の料金で、地元京都産の「赤たまご」を使っていますが、とても美味しいのでパクパクいけそうですよ。ゆでたまご以外には、「薬力コーヒー」や「たまごコーヒー」もあります。
住所:京都府京都市伏見区稲荷山官有地
営業時間:8時~18時まで
電話番号:075-641-3846
定休日:なし
稲荷大明神が舞い降りたとされる「一ノ峰」
伏見稲荷大社の参拝では、奥社まで行って帰ってしまい場合も多いですが、少し足を伸ばしてハイキングコースに挑戦するのもおすすめです。奥社を過ぎてくると次第に険しい階段が目の前に広がってきます。舗装されていない道も随所にあります。
がんばって稲荷大明神が舞い降りたとされる「一ノ峰」を目指しましょう!まずは「四つ辻」です。ハイキングまでするのは外国人が多いですし、ここで休憩しているのも欧米人が目立っています。京都の市内が一望に見渡せますし、レトロな茶屋もありますので、休憩スポットとして重宝します。赤レンガが目印の龍谷大学・日本電産や京セラの本社ビルも見えます。
四つ辻で休憩したあと、「三ノ峰下社」はすぐの場所です。稲荷山の山頂近くになりますと、一から三の峰と名のつくお社があります。3つの峰が連なっているから、このような名前になったのでしょう。頂上から一番離れているのがこの「三ノ峰下社」。芸事に励む人たちがお願いするパワースポットになっています。
この当たりにもたくさんの朱色の鳥居がありますので、じっくりと写真撮影するならば人が少ない頂上付近がおすすめです。新鮮な空気も感じられて、気分もすっきりしてきます。
「二ノ峰中社」は「三ノ峰下社」の奥側に位置しており、「青木大神」の呼び名もあります。ここの台座の岩は富士山の溶岩が使われているので、チェックしてみてください。小さい鳥居と大きい鳥居が合わせて100以上もあり、歴史を感じるお塚となっています。
「一ノ峰上社」は、もうすぐそこです。「二ノ峰中社」から、たくさんの鳥居を経由して山頂(標高233メートル)にやってきます。鳥居も立派でコンクリートで作られており貫禄があります。「二ノ峰中社」は「末広大神」とも呼ばれており、何事にも末に広がる意味を持っており縁起が良いのです。
台座の下には無臭の鳥居が重なっており、不思議な世界観を感じます。ここまでハイキングをして、はじめて稲荷大社を理解できるのではないでしょうか。スニーカーや軽めの登山靴を履いてチャレンジしてみて欲しいスポットですね。帰りのルートは同じ道ではないので、違った景色が楽しめます。
縁結びを願うなら「口入稲荷神社」
伏見稲荷大社の中でも男女の縁結びの神として人気なのが、「口入稲荷大神」です。読み方は、(くちいれいなりおおかみ)です。稲荷大社の中でも特に縁結びを司るスポットです。古くから信仰されている場所で、就職・求人などいろいろな人たちとのご縁を結んでいただけるので人気になっています。
購入をおすすめしたいのが、口入稲荷大神の使者である「口入人形」です。京都たち吉謹製で、三体1組5,000円で販売されています。
夫婦とお供の三体一組の眷族の三柱を口入稲荷大神本社神前に祈願をします。その後、ご自宅に持ち帰り、願いごとが成就するまで、大切におまつりしましょう。
粗末にならない場所ならば、どこでもかまいません。お供え物を気にしたり、方角を気にしたりすることもありません。
願いごとがかなったら、口入稲荷大神本社へお返ししてもいいですし、そのまま自宅におかれてもいいです。とってもかわいい表情をしているので、見ているだけでも良縁に恵まれそうに思います。インテリアとしてもすてきなお土産になると思います。
また、縁結び口入人形守も人気のアイテムです。
種類 | 初穂料 |
---|---|
口入人形ストラップ守 | 800円 |
えん結びカード守 | 800円 |
求人・就職・良縁などすべての人間関係にご利益がある人気のおまもりです。
住所:京都府京都市伏見区深草開土口町12-3
電話番号:075-643-0651
まとめ
いかがでしたでしょうか?伏見稲荷大社の知識や魅力がかなりついたのではないですか。これまで参拝したことがある人は、もう一度行ってみたくなったかもしれませんね。昼間しか行ってない人は夜もすてきですよ。ライトが点滅して千本鳥居や楼門・奥社奉拝所が浮き上がります。山道には灯りが灯されますが、暗い場所もあるので懐中電灯を持っていくといいでしょう。